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⑤ Kornog Roc’h Hir　コルノグ ロック ヒア　¥1450 / 1595

※ ブルターニュ地方グランアーモー蒸留所（1997年創業）製フレンチモルト。コルノグは同地で海からの風を表す「西風」を意味する。フェノール値35〜40ppmのアイラ産ピーテッドモルトを使用。小型の銅製ポットスチルで現代では稀な直火焚きでの蒸留。ロックヒアはバーボン樽で３～５年熟成原酒のブレンドとされ、若さにもかかわらずその評価は高かったが、蒸留所のオーナー、ドネイ氏は2015年に同所を閉鎖。現在は本場スコットランド、アイラ島で新蒸留所ガ―トブレック蒸留所を準備中。46%。

ブルターニュはフランスの最西部、大西洋に突き出したエリアにあり海洋性の気候で、歴史的にはケルトの文化を持つブルトン公国のあった場所。本品のラベルにも「ケルティックウイスキー」と書かれています。その海風を感じさせるようなほのかな潮感や比較的穏やかながらアイラモルトに通ずるピート感のある爽やかな味わいです。若いウイスキーではありますが、アルコールの尖りなどは感じさせないまろやかな口当たり。ボディはやや軽めでレモンやパインを思わせるようなフレッシュフルーツ＋バニラ感を伴ったすっきりした甘みも感じられます。既に閉鎖してしまった蒸留所製ということでコスパは良好とは言えませんが、若さにもかかわらず高い評価を得ていたのは頷ける飲み心地で、なかなか美味しいモルトだと思います。

オーナーがアイラ島に新たに建設したガートブレック蒸留所は何らかの事情があるようで現時点でも稼働に至っておらず、だったらもう少しグランアーモー蒸留所を動かしていてほしかったような･･･。さらに年数を重ねたものも飲んでみたかったですね。

それでもバーボン樽熟成の本品の他に、オロロソシェリー樽やペドロヒメネスシェリー樽熟成の製品もあるので、それらも楽しみです。