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１月の新入荷、最後の１本の紹介となりました。

⑭ Chairman’s Reserve The Forgotten Casks　チェアマンズリザーヴ フォガットゥンカスク　¥750 / 825

※ カリブ海セントルシア産ダークラム。2007年５月にセントルシア蒸留所が火災に遭った際、樽の保管に混乱が生じ、後に予定された期間よりも長く放置された樽の存在が判明。それらをテイスティングした蒸留所は特別版としてリリースすることを決めた。「フォガットゥンカスク」とは「忘れられていた樽」の意味。通常品の「チェアマンズリザーヴ」が4～５年熟成品であるのに対し、本品は6～11年の熟成品（バーボン樽熟成）とのこと。コーヒー感、スパイス感にバニラ感を伴うドライフルーツ系の香味。ISC2019では金賞を受賞。40％。

カリブ海の小さな島国セントルシアはフランス海外県マルティニーク島のすぐ南の島ですが、1814年にイギリス領となり、1979年の独立後も英連邦のひとつとなっているイギリス系の島国です。国内のラム蒸留所はセントルシア蒸留所１箇所のみ。本品も同蒸留所製です。スコッチのブレンデッドウイスキーのように単式蒸留の原酒と連続式蒸留の原酒をブレンドして造られています。セントルシアのラムは当店初導入ですが、せっかくなので通常品ではなく、上記のような経緯でさらに熟成された本品を選んでみました。

濃いめのコーヒーのようなほろ苦さ、クローブ、シナモン系のスパイス感、レーズン系の甘みなどの香味があり、飲み下すと心地よいペッパー系の刺激と共にレーズン系の甘みがさらに強く広がります。40％とは思えないくらい飲み応えのある味わいです。限定生産品の割にはお手頃価格で、この価格帯としてはたいへんいい仕上がりだと思います。火災というハプニングを乗り越え、混乱の中生まれた偶然の産物。ぜひご賞味ください。

以上１月の新入荷ボトルの紹介でした。２月は特に「特集」コーナーはありませんが、比較的最近リリースされたモルトウイスキーを中心に14本の投入を予定しています。