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★2月の新入荷②★Classic of Islay
2023.02.10
② Classic of Islay クラシック オブ アイラ ¥1500 / 1650
※ アイラモルト。スコッチモルト販売社のオリジナルシングルモルト商品。蒸留所名、熟成年数は明記されていないが、中身はラガヴーリンのカスクストレングス。当初はミニ樽での販売だったが、現在はボトルで2、3年に一度くらいのペースでリリースされているようだ。ボトラーズからのリリースがあまりない高度数のラガヴーリンを比較的お手頃価格で楽しめる。正露丸のような香味やローストした樽感。ほのかな甘みと強烈なピートスモーク感が広がる。フィニッシュはドライでスパイシー。58%。
私が若かった頃、モルトウイスキーの虜となるきっかけとなったラガヴーリン。今でも大好きでたいへん思い入れのある銘柄ですが、近年は悲しくなるほど高値になってしまいました。そのラガヴーリンの稀少なカスクストレングスが比較的お手頃価格でお出しできる本品。ラベルこそ地味ですが、非常にありがたく、楽しみにしていた1本でした。
香りはなるほどラガヴーリンという甘みを伴うヨード感のあるピート香。しっかりしたピート香ですが爽やかさもあります。ほぼ同じ度数のオフィシャル品「12年カスクストレングス」と比較すると香り立ちはやや淡め。
口当たりは58%としてはスムーズで柔らかくややオイリー。程よいオーク感を伴うピートスモーク感に心地よい焦がし砂糖(カラメル)系の甘み。飲み下すと58%の刺激と共にさらにピート感と甘みが強まります。「12年CS」とはやや甘みの質が異なる印象で、「12年CS」の方がややバニラ+フルーティ感が強く、こちらはオーク感を伴うややほろ苦さのある甘みというイメージです。フラッグシップ品である「16年」にはこちらの方が近いような印象を受けました。
余韻は焦がし砂糖系の甘みが印象的で、そこにピートスモーク感の絡む長い余韻。オフィシャル品の全体的にまろやかなイメージと比較するとややドライでスパイシーですが、ラガヴーリンらしさの楽しめる飲み応え十分な一品だと思います。美味しいです。
優秀な品であることが確認できたのでレギュラー化に向けて努力はしますが、定期的な入荷はなかなか難しそうな品ですので、アイラ党の方はぜひあるときにお試しいただけたらと思います。