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★3月の新入荷②★Bimber Ex-Bourbon Batch 3

2023.03.08

 

② Bimber Ex-Bourbon Batch 3 ビンバー バーボンカスク バッチ3 ¥1650 / 1815

※ イングリッシュモルト。ビンバー蒸留所は2015年、ロンドンで創業。ロンドンでモルトウイスキーの生産が行われるのは実に100年ぶりとのこと。創業者ダリウス・プラゼフスキー氏はポーランド出身で、”Bimber”はポーランドでは自家製の蒸留酒を指すらしい。密造的コンセプトではなく、手造りの少量生産による丁寧なウイスキー造りを表すネーミングと考えられそう。原料となる大麦はイングランド・ハンプシャー地方の単一の契約農家製。それを歴史のあるモルトスターであるウォーミンスター・モルティングス社の専用フロアでフロアモルティングにより製麦。プラゼフスキー氏自身の設計により、樽職人が現場で作ったものだと言うアメリカンオーク製のウォッシュバックで7日間発酵。ポルトガル、ホヤ社製の小型のスチルによる直火焚きでの蒸留。熟成は厳選された樽により、スチルと同じ部屋にある貯蔵施設で行われる。直火焚きのスチルで加熱されるスペースでのエンジェルズシェアは年間10%(イギリスでは通常3~4%)にもなるといい、その分熟成が進むのも早いと考えられる。こうした数々のこだわりの末造られた同所の製品は、2019年の初リリース品”The First”以来、高い評価を獲得し続けている。バーボン樽熟成の本品は2021年6月のボトリング。最長でも5~6年の熟成ながら、原酒の持つフルーティな甘みにバニラ感、ペッパー感、穏やかなオーク感の加わった若さを感じさせないまろやかさのある仕上がり。51.6%。

当店でも初めて扱う注目の新興蒸留所の製品ということで、本品についての上記説明は店内の「新入荷メニュー」での記述に大幅に情報を追加して書いてみました。では早速飲んでみた感想に移りたいと思います。

色はオレンジがかったゴールデンアンバー。いかにもファーストフィルバーボン樽熟成という色合いです。
すっきりした青りんご系のフルーティな香りにバニラ系の甘みをほんのり感じる香り。その奥に軽いオーク香。

口当たりは51.8%としてはまろやかな舌触りでスムーズ。若さからくるアルコールの尖りなども感じません。フレッシュフルーツを思わせる軽い酸味を伴うアプリコット系の爽やかな甘みが印象的で、飲み下すとバニラ系の香味が甘みに加わり、ペッパー系のスパイス感が心地よい刺激を演出します。

余韻にはバニラ+アプリコット系の甘酸っぱさとペッパー系のピリッとしたスパイス感。少し遅れてグレープフルーツっぽいほのかなほろ苦さ。51.8%も丁度よく感じられます。なるほど高い評価を得ていることが頷ける秀逸な飲み心地です。

少量加水すると、バニラ感とウッディなほろ苦さが強まり、やや酸味が後退することで、フレッシュなアプリコット感は薄れる印象。フルーティな甘みは余韻にはしっかり感じられます。これはこれで美味しいですが、私はストレートの方がいいかな、というところです。

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