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★4月の新入荷⑤★Kingsbarns Balcomie
2023.04.13
⑤ Kingsbarns Balcomie キングスバーンズ バルコミー ¥1100 / 1210
※ ローランドモルト。2014年創業キングスバーンズ蒸留所の「ドリームトゥドラム」に続くコアレンジ第2作。アメリカンオークのオロロソシェリー樽による3年以上の熟成品。その名は地元ファイフ地方のランドマークであるバルコミー城から取られた。ドリーム~に感じられたクリーンでフルーティな酒質にシェリー樽由来のベリーやアプリコットを思わせるフルーツ系の甘みのあるアロマやほのかなココアの香味がバランスよく彩りを加えている。46%。
以前導入したキングスバーンズ蒸留所の最初のコアレンジ商品である「ドリームトゥドラム」(以下DtD)は3年程度の熟成とは思えないなめらかな質感で、非常に完成度の高い仕上がりでした。オーナーはボトラーズのウィームスで、さすがは長年ウイスキー業界に携わってきた会社だなあ、と感心させられたものです。
その「DtD」がバーボン樽+STR樽熟成なのに対し、本品はアメリカンオークのオロロソシェリー樽熟成。ヨーロピアンオークではなくアメリカンオークの選択は、いかにもキングスバーンズの柔らかくすっきりした酒質に合いそう、と期待していました。
オレンジがかったゴールデンアンバーはシェリー樽熟成としては明るい色合い。「DtD」に感じた上品ですっきりしていながらもややクリーミーな柔らかいボディは本品にも感じられます。シェリー感はごく穏やかですが、花系+アプリコット系のフルーティな甘みに軽いココア系のほろ苦さが混じる味わいは「DtD」とはまた一味違います。甘みにはバニラ感も感じられ、このあたりはアメリカンオーク由来でしょうか。46%の選択も丁度いい感じで、これも3年程度の熟成とは思えない仕上がりです。キングスバーンズ、優秀ですねえ♪
キングスバーンズは最近「DtD」の発展形とも言うべきバーボン樽+STR樽による5年程度熟成の「ドゥーコット」をリリースしました。まだ日本には入ってきていませんが、どのような進化を遂げているのかとても楽しみです。