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★11月の新入荷⑭★Usquaebach Reserve (新ボトル)
2023.11.30
今月も末日になってしまいましたが何とか新入荷のご紹介、最後の1本にたどり着きました😅最後は久しぶりのスコッチのブレンデッドウイスキーです。
⑭ Usquaebach Reserve ウシュクベ リザーヴ (新ボトル) 43% ¥800 / 880
※ ブレンデッドスコッチウイスキー。1768年以来の歴史を持つというスコッチ最古の銘柄「ウシュクベ」。その名はゲール語で「命の水」を表し、ウイスキーの語源でもある。長年に渡り愛された洗練された味わいは「ブレンデッドウイスキーの王」とも目されている。本品は最近リニューアルされたボトル。製造元はハンターレインだが、長年ウシュクベを手掛けてきたダグラスレインの系譜であり、本品でも50~60%という高いモルト比率を誇り、伝統の味わいの方向性は継承されていると思われる。43%。
★追記:しばらく見かけなくなってしまったなあ、と思っていたウシュクベリザーヴ(以下UR)が黒いリボンをあしらったちょっとオシャレなボトルになって帰ってきました😄。当店ではかなり多くのブレンデッドスコッチのオールドボトルを扱っていますが、中でもURのオールドボトルはオススメの一品でした(つい先日空になってしまいましたが💦)。今回の現行品のひとつ前のボトルの時点ですでにかつての味わいではなく、幾分ライトな方向にシフトした印象でしたが、伝統の高いモルト比率でブレンドされた信頼度の高い銘柄の再来はやはり嬉しいです。さて、どんな仕上がりなのでしょう。
まろやかでコクのあるモルティ+蜂蜜系の甘み。それなりの熟成度合いのモルトを高比率で使っていることがなるほどと思われる質感と味わいですが、やはりオールドボトルと比較するとライトに感じられます。飲み下すと程よい43%の刺激のあと、ワイルドハニー系の甘みとペッパー系のスパイス感にほのかにほろ苦いウッド感の余韻。ブレンデッドらしく程よくすっきりした飲み心地ですが、そこはさすがUR、安物ブレンデッドとは違いストレートでも十分楽しめる味わいです。
オールドボトルとの味わいの差として明確に感じるのはシェリー感。もともとURはブレンド後、シェリー樽で最低6ヶ月の後熟を施した品とされていました。オールドボトルにはそのシェリー感がしっかり感じられましたが、前回、今回のボトルにはそれがかつてほどは感じられない印象です。今でもその工程を継承しているのかは分かりませんが(現在のウシュクベの公式HPにはそうした記述は見られません)、もしやっているとしてもシェリー樽の争奪戦の様相の現在ではあまり良質の樽を比較的お手頃価格のブレンデッドに回すことは難しいのかもしれません。
また、今回のリニューアルではモルト原酒の熟成度も少し下がっている可能性も。前回のボトルには「16、17、18年熟成ともう少し若いモルト原酒のブレンド」という記述がありましたが、今回のボトルではそうした記述は削除されています。
それでも今回のリニューアルURも十分美味しいと思いますが、もし往年のウシュクベのコクを味わってみたいという方は上位品の「レアオールド ストーンフラゴン」のオールドボトルはまだありますので、そちらをお試しいただけたらと思います。安心のアンサング価格です😊。
今世紀初旬、ウシュクベブランドは歴史の彼方へ消えようとしていました。それを訴訟を起こしてまで救ったのが現在ブランドを展開するコバルトブランド社。コバルトにしても製品を手掛けるハンターレインにしても、この歴史あるウシュクベブランドを継承することに誇りと愛着を感じてくれていることと思います。いつまでもこの伝統の銘柄がウイスキーファンの傍にありますように。
以上、11月の新入荷のご紹介でした。12月はアンサングの周年の月ですので、いつもよりもちょっと豪華な布陣を投入する予定です✨