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② Glendronach Cask Strength B12　グレンドロナック カスクストレングス　58.2%　¥2000 / 2200

※ ハイランドモルト。シェリー樽熟成を基本とするハウススタイルで人気のグレンドロナック。近年の洋酒価格高騰傾向の中でも特に値上がり幅が大きく、当店でも人気の「18年」は現状では次は仕入れにくい価格になってしまった。本品はノンエイジの分まだ求めやすく、ドロナックのフルーティなシェリー感を堪能できるはずと期待の入荷。年に１度リリースされるシリーズ品で、本品は今年リリースされた「バッチ12」。ペドロヒメネス樽とオロロソ樽で熟成した原酒のみをブレンド。フルーツケーキやダークチョコ、クリームブリュレなどの香味を感じさせる芳醇な味わい。58.2%。

★追記: グレンドロナックは私もとても好きな蒸留所（銘柄）で、特に「18年アラダイス」はシェリー熟成系シングルモルトのオフィシャルボトルの中でも屈指のお気に入りです。当店に今あるボトルは￥13000くらいで購入したかと思いますが、残念ながら現在の市場価格は￥30000前後まで跳ね上がっています。その価格では次はちょっと･･･というところ😢。先日「21年パーラメント」が空になり、その「18年アラダイス」もあと残り４分の１程度。そこでこの「カスクストレングス」😊。当店で扱える価格帯でドロナックの魅力的なシェリー感をがっつり楽しませてもらえるのではないか、と期待しての導入です。
※ちなみに現在の当店のメニューにはよりお手頃価格帯の「12年オリジナル」、「ピーテッド」、「８年ヒーラン」もあります。

飲んでみた感想です。開封直後ということもあるかもしれませんが、注ぎたては香味が開いておらず、予想以上にドライでライトな印象を受けました。時間経過でよりしっかりとした香味が出てきますので、時間をかけてじっくり楽しんでみてください⏳。以下は少し置いてのテイスティングノートです。

香りはドライフルーツ系のフルーティな甘みにコーヒー感やスパイス感。アルコールの刺激がやや強め。口に含むと深みのあるウッド感を伴うダークチョコ系のほろ苦さに軽い酸味を伴ういかにもシェリー樽熟成といったドライフルーツ系の甘みが絡むしっかりした味わい。ややアルコールの刺激が強めでホットな感触があり、若い原酒を使っているのかな、という印象を受けます。私のリサーチでは「原酒の熟成年数には大きな広がりがある」との記述もありました。フィニッシュは複雑なスパイス感の刺激とドライフルーツ入りのダークチョコのようなバランスのいい甘みとほろ苦さの調和した余韻。

うん。ドロナックらしい魅力的なシェリー感は十分に楽しめる美味しさです👍。ただ、幾分「若さ」が感じられ比較的すっきりしており、濃厚なイメージの「18年アラダイス」とはまた異なる持ち味。香味のバランス感に優れ、カスクストレングスの力強い飲み応えは魅力十分。味わいのまろやかさ、奥行き、濃厚さという点では「18年アラダイス」に分があるというところでしょうか。

付け加えますが、このホットな感触はハイプルーフに慣れていない人にはちょっととっつきにくいかもしれません。ロックにしても味わいのバランスは崩れないのでそれも選択肢のひとつかと思います。