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★5月の新入荷②★Ardnamurchan AD/09.22 Cask Strength

2024.05.11

 

② Ardnamurchan AD/09.22 Cask Strength アードナマーカン AD/09.22 カスクストレングス 58.4% ¥1850 / 2035

※ ハイランドモルト。02.22に続くアードナマーカンのカスクストレングス第2弾。6~7年熟成原酒を中心にピーテッド原酒94%+ノンピート原酒6%、バーボン樽原酒88%+シェリー樽原酒12%という構成。通常品とは配合が異なり、よりピートを効かせた仕上がりと言えそう。柑橘系やバニラのアロマを伴う甘みに磯感の漂う柔らかいピートスモーク感、ウッドスパイス感、オレンジピール系のほろ苦さの絡む深みのある味わい。世界13460本限定品。58.4%。

★追記:ボトラーズのアデルフィ社が2014年、ハイランド最西部に創業したArdnamurchan蒸留所。当店で初めて同所の製品を扱ったときにも書きましたが、日本の輸入元は同所を「アードナムルッカン」と表記しています。「このスペルでそんな発音になるものかな?」と確認したところアデルフィは「アードナマーカン」と発音するとアナウンスしていることが分かったので、当店ではこの呼び方でやっていくつもりです。

2020年に初のシングルモルトのリリースからしばらくはアードナマーカンのシングルモルトのラベルにはリリース毎に「AD/瓶詰月.年:年ごとのバッチ番号」が記されてきましたが、ハウススタイルが確立された現在の通常品は単に「AD/」とだけ記されています。その通常品はピーテッドとノンピートの原酒を1:1でブレンド。熟成樽はバーボン樽65%+シェリー樽35%という構成。度数は46.8%です。

上記説明の通り、本品は通常品とは構成がかなり異なっています。私は通常品も高く評価していたので、構成の異なるこのカスクストレングス品がどのような仕上がりなのか、とても楽しみにしていました。以下、ちょっと長くなりますが私のテイスティングノートをそのまま記します。

色: ゴールデンアンバー。色合いは46.8%の通常品(今回の比較はAD/04.21:03)とほぼ同じ。
香り: 予想以上に華やかでフルーティな甘みが前に出た香り。ピートスモーク香も確かにあるがピーテッド原酒94%からイメージしたよりは穏やかで、通常品とあまり変わらない印象。ピート由来と思われるユーカリ系のハーバルな香りも通常品同様感じられる。
味わい: スムーズでクリーミーな口当たり。バニラ系の明確な甘みと軽いユーカリ系のハーバルなアロマが融合した魅力的な味わいから、程よいピートスモークの効いたほろ苦さへと変化していく。
フィニッシュ: 飲み下すと58.4%のアルコールの刺激。それと共にピートスモーク感が一瞬強く感じられるイメージ。しっかりした満足感のある飲み応え。余韻で特に大きな変化は感じない。バニラ系の甘み+ハーバルなアロマ+程よいピートスモーク。

少量加水:よりクリーミーな質感になり、バニラ系の甘みが一段顕著になる印象。一方でピートスモーク感、ハーバルなアロマを伴うほろ苦さも全く薄れることはなく、バランスが崩れる感じはない。さらに加水し、度数を近づけた状態で通常品と飲み比べてみると、なるほどバーボン樽の比率が高いことがイメージされ、通常品の方が幾分甘みに「ふくよかさ」があるように思われる。ピート感についてはそれほど大きく違う感じは受けなかった。

先述の通りピーテッド原酒とノンピート原酒の配合割合は通常品とかなり異なるわけですが、並べて飲んでみても全体的な印象はそう大きくは違わない印象でした。「アードナマーカンのシングルモルト」として、特に違和感のないごく納得のいく味わいに仕上がっていると思います。期待通り、美味しかったです😋

 

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