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⑦ Corriemhor 8y Special Reserve　コリーモア ８年 スペシャルリザーヴ　46%　¥800 / 880

※ 蒸留所非公表スコッチモルト。「コリーモア」は元々ホワイト&マッカイ社の伝説的ブレンダー、リチャード・パターソン氏が「シガーリザーヴ(葉巻に合うウイスキー)」として開発したブレンデッドモルトだった。その後ブランド権は「ピーツビースト」などを手掛けるフォックス・フィッジェラルド社に移譲。本品はそのリニューアル版のシングルモルトとして登場したが、すでに生産は終了している様子。経緯的には蒸留所はダルモアであることが予想されるが事実は不明。シェリー樽＋バーボン樽による８年以上熟成品。イチジクやベリー系の果実感やカカオの香味などシェリー感を十分楽しめるコスパの高い一品。46%。

★追記：「シガーリザーヴ」と言えばまずダルモアのオフィシャルボトル「シガーモルトリザーヴ」が思い浮かびますが、それを作ったのも上記説明にあるリチャード・パターソン氏です。彼はホワイト&マッカイ社のマスターブレンダーであると共に同社傘下のダルモア蒸留所のマスターディスティラーでもあります。「コリーモア」はそのパターソン氏が最初に作った「シガーリザーヴ」であるとされており、年代は分かりませんが、「ダルモア シガーモルトリザーヴ」の発表よりさらに前にリリースされていたなかなか由緒ある銘柄と言うことができそうです。こうした経緯から、初代の「コリーモア」がダルモアの原酒を中心に造られていたのはほぼ間違いないのではないかと思いますが、FF社にブランド移譲された後の本品についてはどの蒸留所のシングルモルトなのかは分かりません。ダルモアだとすればかなりお買い得価格だったことになりますが･･･。

飲んでみた感想です。まろやかな舌触りで、バタースコッチ的なリッチな甘みがあり、その背後のシェリー樽由来の香味がコクのあるボディ感を感じさせます。飲み下すと46%の十分な飲み応えの後、ナツメグ＋クローヴ系のスパイス感やイチジク系の香味といったシェリー樽由来と思われるフレーバーが柔らかく広がり、先述のバタースコッチ系の甘みと混じり合います。

「ダルモア シガーモルトリザーヴ」のイメージほど重厚な印象はありませんが、シェリー樽とバーボン樽双方の持ち味がバランスよく調和した佳酒だと思います。コスパ的にも魅力的で、生産終了は残念です。