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★6月の新入荷③★Saburoumaru KBB 2022
2024.06.13
③ Saburoumaru KBB 2022 三郎丸 京都バーテンダーズバッチ2022 49% ¥1800 / 1980
※ ブレンデッドモルト。京都のバーテンダー3名が独自のブレンディングに挑戦したシリーズ第3弾。三郎丸蒸留所のファーストフィルのバーボン樽で3年以上熟成したピーテッド原酒にスペイサイド産長熟シェリー樽熟成モルトなど数種の海外産モルト原酒をブレンド。ドライフルーツ系の香味を伴う心地よい甘みにまろやかなピートスモーク感の融合した希少な数量限定品。定価¥12100。49%。
★追記:三郎丸蒸留所を運営する富山の若鶴酒造は1952年にはウイスキー製造免許を取得。翌年には今でも生産が継承されているブランド「サンシャインウイスキー」を発売。ウイスキー造りにおいてそれなりの歴史を持つ酒造会社です。しかし、サントリーやニッカのようなスコットランド式の銅製ポットスチルを持っていたわけではなく、ステンレス製の焼酎用スチルのような機材で造られていました。その評判はあまり芳しくなく、2000年頃には生産停止。2017年に機材を改良し製造を再開した三郎丸蒸留所では2019年に新たに導入された世界初の鋳銅製スチル「ZEMON」での生産となり、その酒質は大きく変化しているものと思われます。そうした点では近年爆発的に増えている日本の新興蒸留所と立ち位置はそう大きく変わらないと言えるかもしれません。
すでに生産再開後の同所のシングルモルトも発売されてますが、長熟のスコッチモルトをブレンドしているという本品の方が私は美味しそうだな~と思いこちらを入手しました。生産はわずか792本とのこと!さて、どんなお味なのでしょう。
幾分ドライな口当たり。相当に質の高いシェリー樽原酒を使っていると思わせる深みのあるシェリー系の味わいにキリっとフレッシュな若い原酒のドライな切れ味が融合したイメージ。甘みもシェリー樽+バーボン樽らしい、タイプの異なる甘みが融合。その背後にスパイス感と脇役に徹している印象の柔らかいピート感が漂います。49%の飲み応えも満足感があり、長熟シェリー樽原酒と若いバーボン樽原酒の特性を上手に調和させたよくできたブレンデッドモルトだと思います。ストレートがお薦めです。