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★6月の新入荷⑥★Wormtub 10y Sherry Cask Finish
2024.06.19
⑥ Wormtub 10y Sherry Cask Finish ワームタブ 10年 シェリーカスク 56.2% ¥1200 / 1320
※ アトムブランズ社による蒸留所非公表スペイサイドモルト。「ワームタブ」は蒸留物を液化する昔ながらのコンデンサーのこと。現在もワームタブを使っていて10年以上稼働している蒸留所はスペイサイドだけでも7所あり、特定は難しい。ファーストフィルのシェリー樽によるフィニッシュ品で、無着色ながら深い色合いに仕上がっており、重厚な香味が期待される。しかもカスクストレングスでこの価格帯は現在では超格安。スモールバッチ生産で入荷は安定しないが、ぜひリリースを続けてもらいたい銘柄だ。56.2%。
★追記:近年はウイスキーがどんどん値上がりして、悲しい状況となっていますが、特にファーストフィルのシェリー樽を熟成に使ったカスクストレングス品となると、¥10000以下で買えるものなどほとんどなくなってしまいました。そんな中、ある酒販サイトで見つけたのが本品。「およよ?スペイサイドの10年熟成シングルモルトでファーストフィルのシェリー樽フィニッシュでカスクストレングスで¥7000台?」早速リサーチ開始。素晴らしい深い色合いですが無着色。製造元はアトムブランズ。アトムブランズと言えばシェリー樽熟成に特化したボトラーズブランド「ダークネス」を展開する会社。シェリー樽熟成には十分な信頼が置けます。で、ワームタブを使っている蒸留所の原酒、と。これはお値打ち品だなあ、と即購入。どんなお味か楽しみにしていました。
スパイス感を帯びたチョコレート+ドライフルーツ系の甘みのリッチなシェリー樽熟成らしい味わい。ワームタブの名にふさわしいコクのあるボディ感、ほんのりピートが効いているかのようなほろ苦いリコリス系の香味。そしてカスクストレングスの力強い飲み心地。¥10000以上と言われても納得できる素晴らしい仕上がりです。
上記説明でスペイサイドでワームタブを使っていて10年以上稼働している蒸留所は7つ、と書きましたが、それは以下の通り。バルメナック、ベンリネス、クラガンモア、クレイゲラヒ、グレンエルギン、モートラック、そしてスペイバーン。特定は難しいですが、飲んでみた印象では私は「ダークネス8年」と同じベンリネスではないのかな~という気がします。アトムブランズの関連会社であるイギリスの大手酒販サイト「Master of Malt」で現在の価格をみてみると、どちらも同じ¥8500ほど。「ダークネス8年」が47.8%であることを考えると、同じ蒸留所でカスクストレングス品が同じ価格というのも変だなあとは思いますが・・・😅。でもかなり共通する香味を感じます。
本品はバッチ3で今はバッチ5が売られているようですが、日本にはまだ入ってきていない様子。今度入手できるときは¥8500くらいは覚悟しなければならないのかもしれませんが、ぜひまた入手してみたいですね。