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★6月の新入荷⑧★Amaethon Single Malt
2024.06.21
⑧ Amaethon Single Malt アマエトン シングルモルト 45% ¥1000 / 1100
※ フレンチモルト。フランスの新興酒類会社スピリティーク社によるシングルモルトブランド「アマエトン」。その名は農耕の神の名に由来するらしい。調べた限りは「アマエトン蒸留所」なるものは存在せず、蒸留所は不明。フランス国内産のモルトを原料とし、熟成もフレンチオーク樽による3年熟成とのこと。樽感は穏やかで、オレンジの花+ハチミツを思わせるアロマにジンジャーブレッド、シナモン、ナツメグなどの香味の感じられる若さの割に完成度の高い味わい。IWSC2020では95点を獲得。45%。
★追記:近年、日本でも買えるものがかなり増えてきたフレンチモルト。まだその歴史は浅く、スコットランドで見られるような大規模な蒸留所はごくわずかで、多くはブランデーを生産してきた小規模の蒸留所で小型のスチルで生産されています。「アマエトン」もおそらくそうした小規模の蒸留所で造られているものと思われます。ウイスキーファンとしてはどんなスチルや設備で造られているのかも気になるところで、それが不明なのは残念ですが、とりあえずはそうした少量生産品が日本でも飲めるのはありがたいと思います。では、以下私のテイスティングノートです。
色: ゴールデンアンバー。
香り: バニラ感を伴うビスケットのような香ばしい甘みを感じさせるモルト香に柔らかいアプリコットっぽいフルーツ感。
味わい: 口当たりはスムーズ。45%の若いウイスキーとしてはかなりまろやか。穏やかなバニラ+オレンジ系の甘みにほのかなハーブ感とオーク感。ボディはやや軽めな感じだが、樽由来なのか上品なほろ苦さがあり、それを補ってバランスよく仕上がっている。
フィニッシュ: 飲み下すと軽いナツメグ系のスパイス感のあと、ほろ苦さあるいはタンニン感がやや強まる余韻。
様々な香味要素が感じられながらもどれもその主張は控えめで、バランスの取れた、フレンチモルトらしいエレガントな味わいです。フレンチオーク熟成と聞くとスパイシーなイメージがありますが、スパイス感も穏やかで、おそらくは新樽ではなくワイン樽ではないかと思います。公式コメントには”The ageing in soft wood(ソフトウッドによる熟成)”という表現があるのですが、soft woodじゃよく分かりませんね😓。それがどういう樽材なのか教えてほしいです。
少量加水すると、オレンジ系の甘みとナツメグ+ペッパー系のスパイス感がやや強まる印象。お好み次第でしょうか。