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⑨ Glenlossie 11y Oloroso [Signatory]　グレンロッシー 11年 [シグナトリー]　63.8%　¥1850 / 2035

※ スペイサイドモルト。グレンロッシーはグレンキンチー、マノックモアなどと共にブレンデッド「ヘイグ」の主要な原酒を担ってきた。「花動」の10年はリンゴ系の甘みにコクのあるモルティさと仕込水由来かほのかなピートスモークを感じる美酒。本品はシグナトリーのボトラーズボトルだが、当店の主な仕入先のひとつ武川蒸留酒販売がプライベートボトルとしてリリースしたもので、リフィルシェリー樽で約10年熟成後、ファーストフィルのオロロソシェリー樽で20ヶ月追熟をかけたリッチなシェリー感のカスクストレングス品。63.8%。

63.8%ということでそれなりのアタックがあるが、その度数としては飲みにくさはない。かなりしっかりしたタンニン感がまず特徴的で、シェリー樽熟成らしいラムにも通ずるような香ばしく複雑なスパイス感とレーズン系のフルーティな甘みがそれに続く。レーズン系の甘みは飲み下すとさらに明確になり、複雑なスパイス感、どっしりしたタンニン感との長い余韻を形成する。重厚なボディで飲み応えがあるが、樽由来の香味が優勢で花動10年でのロッシーのイメージとの共通点を探すのはなかなか難しい。

★少量加水: レーズン系の甘みが増し、タンニン感も穏やかになり、お薦めできる飲み方。

★花動グレンロッシー10年とのハーフ＆ハーフ：花動のバーボン樽系の華やかな甘みに本品由来のレーズン系の香味とボディ感が加わり、しっかりした飲み応えの魅力ある一杯になる。余韻のやや強めのタンニン感は好みが分かれるかもしれないが、ぜひお試しいただきたい味わい。