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⑧ Kavalan King Car Conductor　カヴァラン キングカー コンダクター　46%　¥1700 / 1870

※ 台湾製シングルモルト。2006年から生産を開始したカヴァラン蒸留所が、2011年に親会社King Carの名を冠してリリース。当初はラベルにKavalanの表記は見られなかったが、その名が世界的な評価を獲得した現在はKavalanポートフォリオの一部となっている。（今回投入したボトルは2024年のロット)詳細は語られていないが、７～８種の樽を使っているとされており、フルーティな甘みとほろ苦さの混在する複雑な味わい。46%。

スムーズですっきりした質感。しかし味わいは実に複雑で個性的。何か特殊な花蜜をベースにしたようなエレガントな香味の蜂蜜系の甘みにほのかな酸味を伴うドライサンザシ＋完熟バナナ的なフルーツ感、７～８種の樽を使用しているというのがなるほど、と思えるような複雑なオークスパイス感と軽いタンニン感が絶妙なバランスで調和している。個性を感じさせながらも非常にレベルの高い香味構成。ボディ感もしっかりしている。

★追記：当店ではカヴァランは４種目になりますが、これまでの３種（クラシック、ポートカスクフィニッシュ、ディスティラリーセレクトNo.1)は全て40%でのボトリングということもあり、それなりに美味しいウイスキーとは思いますが、私は正直「その価格ならスコッチモルトを選ぶかな」という印象でした。そこで、次にカヴァランを導入するなら少しお高くてももう少し度数の高いものを、と考えていました。そして今回導入した46%の本品ですが、カヴァランが世界的品評会で高い評価を獲得しているのも納得、という味わいでした。なるほど美味しいですね👍。

「キングカー」は６年ほど前、一度飲んだことがあったのですが、今回久しぶりに飲んでみて、「こんなに美味しかったっけ？」と思い、ちょうど2018年ロットのミニボトルがあったので飲み比べてみました。味わいの方向性は一貫している印象ですが、熟成感が異なり現ボトルはコクと深みがぐっと増して感じられます。原酒の熟成期間が増し、さらに質の高いものを造れるようになったカヴァランの成長が感じられるようでした。

当店では新興蒸留所のシングルモルトもいろいろと導入してますが、数年後、それらの蒸留所もさらに美味しい製品をリリースしてくれることを予感させてくれる体験でした。楽しみが尽きませんねえ♪ ウイスキーファンでよかった😄。