back
★2月の新入荷①★Annandale Man O’Sword 2017 STR
2025.02.19
① Annandale Man O’Sword 2017 STR アナンデール マンオソード 2017 STRカスク 60.3% ¥1800 / 1980
※ ローランドモルト。故ジム・スワン博士の監修の下、2014年11月から蒸留が開始されたアナンデール。ノンピートとピーテッドの両方を生産しており、本品は45ppmのピーテッド版。前回投入した「2016」のアメリカンブレンデッドウイスキー樽(リフィルバーボン樽)熟成に対し、本品はSTRワイン樽熟成。上品な甘みと程よく調和したピートスモーク感にSTR樽由来のフルーティなキャラクターと奥行きのある香味が加えられどう変化しているか、楽しみな一品。60.3%。
★追記:アナンデールとの出逢いとなった「2016」を投入したとき、私はブログで絶賛のコメントを書きました。当然今回のSTR樽熟成品も期待せずにはいられませんでした。以下、「2016」と比較しながら飲んでみたテイスティングノートを記します。
香り:樽の違いはあれど、上品な香り立ちは「2016」とよく似ています。全体的にすっきりしていて、ピート香はそれほど感じず、何らかのフルーティな甘みを感じる香り。2016はよりハーバルな香味があり、本品はフルーティさがやや強く、オークスパイス香を感じます。
味わい:「2016」同様なめらかですがやはり60%のパンチのある口当たり。STRの持ち味の効いた主張し過ぎないフルーティな甘みに程よいオーク感。すっきりした味わいの「2016」よりはコクを感じる味わいで、上品なピートスモーク感がありますが、出しゃばらずにフルーティな甘みとオークスパイスの香味を支えています。
フィニッシュ:飲み下すとさすがハイプルーフという刺激の後、「2016」よりも少し重みを感じるピートスモーク感とタンニン感が甘みを追い越していきます。ハイプルーフながらまろやかな質感にエレガントでバランスの取れた香味構成はやはり独自のスタイルを感じさせるものに仕上がっていて、十分期待に応えてくれる味わいでした。
少量加水すると「2016」でもそうでしたが、ブリニーな香味が出てきます。意外にも甘みはそれほど増しては感じられず、スパイス感と上品なスモーク感に塩みが混じった余韻。これはこれで面白いです。
これまでいくつかSTR熟成のモルトウイスキーを飲んできましたが、私のイメージ的にはSTR樽熟成品単独よりも他の樽で熟成したものと混ぜた方がさらに美味しく感じられるイメージがあり、最後にわずかに残っていた「2016」とハーフ&ハーフにして飲んでみました。
「2016」のバニラ系の甘みと本品のSTR由来の程よくコクのある香味が調和し、やはり非常に美味しいです。「2016」は今はもう空になってしまい、今ならまだ入手できそうなのでもう1本調達しようか悩んだのですが、まだ若い蒸留所で今後のリリースもさらに期待できることから、ちょっと我慢して次のリリースを待ってみようかと思います。