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★2月の新入荷③★Isle of Raasay SR2022 Sherry Finished

2025.02.20

 

③ Isle of Raasay SR2022 Sherry Finished アイルオブラッセイ シェリーフィニッシュ 52% ¥1800 / 1980

※ ラッセイ島産アイランドモルト。通常品とは異なるアプローチを施した「スペシャルリリース」の2022年版。ライトピート仕込みの原酒をライウイスキー樽で熟成。ペドロヒメネスとオロロソの2種のシェリー樽で追熟させている。ラッセイの通常品はシェリー樽を使用しておらず、同所初のシェリー樽熟成品。本品の手応えを元に、同所は後にシェリー樽を使った新定番品「ダンカナ」をリリースしている。独自の個性と品質の高さを示してきた新興蒸留所ラッセイのさらなる可能性を押し広げた限定品。52%。

★追記:2017年に稼働開始したラッセイ蒸留所の基本スタイルは彼らが「6カスクレシピ」と呼ぶノンピートとピーテッドの原酒をライウイスキー樽、ボルドー赤ワイン樽、 チンカピンオーク(アメリカンオークの一種)新樽の3種でそれぞれ熟成しブレンドするというもの。当店では2023年初めに2番目のバッチである「R-02」を初めて導入しましたが、若い原酒構成でありながら完成度が高く、しかもオリジナリティを感じさせるその仕上がりに感嘆したものです。2022年にはScottish Whisky Awardsで「ディスティラリーオブザイヤー」にも選ばれています。

そのラッセイが通常品とは異なるアプローチを施した年に一度の「スペシャルリリース」の第1弾として2022年にリリースしたのが本品。度数も通常品の46.4%に対し52%で仕上げられていて、スペシャル感があります。さて、どんなお味なのでしょう。以下テイスティングノートです。

香り:シェリーフィニッシュらしい香味はあり、スパイス感の混じったまろやかな甘みを感じますが、香り立ちは控えめな部類。穏やかなピートスモーク香の方がやや主張が強いようです。R-02と比較すると、スモーク感はそれ程変わりませんが、R-02のすっきりした香味とは異なり、やはりよりコクのある甘みを感じる香りです。

味わい:さらっとした質感ですが52%らしいアタックはあります。まず程よいピートスモーク感が来て、その後程よいオロロソ系のフレーバーが感じられ、少し遅れてPX由来と思われる甘みが現れます。

フィニッシュ:飲み下すと52%のしっかりした飲み心地の後、PX系のフルーティさを感じるすっきりした甘みが一瞬強まります。甘みの余韻は短めで、再度オロロソっぽい重みのあるドライなシェリー感+スパイス感とほろ苦さを伴うスモーク感に置き換わっていきます。

R-02との比較:ピートスモーク感、味わい共にR-02よりも濃厚で重みがありますが、質感は共通してすっきりしていて、いわゆるシェリーボムの類ではありません。甘みの傾向は明らかに異なり、バニラ系の華やかな甘みのR-02に対し、甘みが強い訳ではありませんがコクのある甘みが感じられます。スパイス感が強い分、甘みはやや隠れがちでしょうか。

少量加水: 香りにアメリカンオーク由来と思われるバニラ系の甘みが感じられるようになります。味わいにおいてもシェリー感、スパイス感、ほろ苦さが後退し、甘みが前に出て、R-02と共通するラッセイのイメージが感じられやすくなるようです。シェリーの香味が後退してしまうのは好みによりけりですが、バーボン(ライですが)+シェリー系の味わいになり、個人的には好みです。

R-02とのハーフ&ハーフも試してみました。R-02由来の華やかなバニラ系の甘みに程よく深みの加わったコクのある甘みが魅力的。それと美しく調和する絶妙のスパイス感とピートスモーク感が感じられ、非常に美味しいです。現在当店ではR-02は空になり、後継の第4バッチである「R-02.2」(R-02よりも一段味わいが濃くなった印象)に入れ替わっていますが、それとのハーフ&ハーフも同様にお楽しみいただけると思います。ぜひお試しください。

 

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