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★2月の新入荷④★Glen Elgin 11y 2007 [Jack Wiebers]

2025.02.20

 

④ Glen Elgin 11y 2007 [Jack Wiebers] グレンエルギン 11年 [ジャック ウィバース] 57.6% ¥1750 / 1925

※ スペイサイドモルト。昨年末、唯一のオフィシャルボトルであった「12年」の全世界終売が発表されたグレンエルギン。知る人ぞ知る美酒の終売は誠に残念。本品はドイツのボトラー、ジャックウィバースによるホグスヘッドでの11年熟成カスクストレングス品。樽感は穏やかで、原酒の持つフルーティな香味に程よいスパイス感の効いた爽やかな味わい。「12年」が残っているうちにブーストも楽しんでいただけるよう、今月の投入とした。全世界わずか161本の希少品。57.6%。

★追記:グレンエルギンのオフィシャル「12年」(43%)が全世界終売だなんて・・・😭。「ホワイトホース」の原酒に全部回すということなのでしょうか・・・。日本ではマイナーな蒸留所だったかもしれませんが、私は絶大な支持を得ている「花と動物」の「リンクウッド12年」と非常によく似たフレーバーを持つ隠れた美酒と位置付けていたので、本当に残念です。今探してみても、あったとしても既に¥15000超えの価格となっています。それじゃあ買えないなあ・・・。不幸中の幸いにも当店では昨年末に前のボトルが空になり、在庫の品を出したところだったのでまだもう少し楽しめそう。ではそれがなくなる前に「ブースト」(当店用語:度数の高いお酒を混ぜ、飲み応えを増幅して楽しむこと)も楽しんでいただきたい、とカスクストレングスの本品を投入することにしました。

ジャックウィバースはドイツ・ベルリン拠点のボトラーズで、一般の知名度は高くはないと思いますが、目利きのボトラーとして愛好家の間では高い評価を得ています。本品はその「オールド・ディスティラーズ・コレクション」シリーズの一品。国内入荷はわずか36本だそうです。ホグスヘッド樽熟成ということで、色合いも淡く、よりすっきりした香味のエルギンであることが予想されます。では以下テイスティングノートを記します。

香り:淡い香り立ちで、「12年」のような華やかさは感じません。よりすっきりした軽い甘みとうっすら醗酵感を伴う麦芽香。

味わい:57.6%のアタックはありますが、質感はまろやかでオフィシャル12年との共通点が感じられます。すっきりした花蜜+バニラ系の甘みとシトラス系のアロマを伴う軽い酸味、程よいモルティな香味、ペッパー+オークの明確なスパイス感。

フィニッシュ:飲み下すと57%のペッパー感を感じる刺激と共にシトラス系のアロマを伴う軽い酸味とジューシーな花蜜系の甘みが強まり、それらがゆっくりとフェイドアウトする余韻へと続きます。ほぼ予想通りの味わいで、すっきり系ではありますがグレンエルギンの「素の魅力」を存分に伝えてくれる一品と言えるのではないでしょうか。

少量加水: 発酵系の香りが消え、12年と共通する花蜜系の爽やかな香りが感じられるようになります。味わいもスパイス感が抑えられ、シトラス系の軽い酸味を伴うジューシーな花蜜系の甘みがより優位になるようです。

さて、私が楽しみにしていたオフィシャル「12年」とのハーフ&ハーフ。花蜜系の甘みのある香りにコクが感じられるようになります。味わいもすっきりしていながらもリッチな花蜜系の甘みが実に心地いいです。50%見当の飲み応えも申し分なく、「12年」のふくよかな味わいに本品から軽い酸味とペッパー系のスパイス感が加わった満足感のある一杯になりました。余韻も長く楽しめオススメです♪

本品は今月の新入荷で最も減りが早く、既に残りはボトル1/3程度になっています。もう味わえないかもしれない「エルギンのブースト」、ぜひお早めにお試しください。

 

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