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★2月の新入荷⑥★Lum Reek Peated 10y Cask Strength Batch 2
2025.02.21
⑥ Lum Reek Peated 10y Cask Strength Batch 2 ラムリーク ピーテッド 10年 カスクストレングス 55.8% ¥1400 / 1540
※ ブレンデッドスコッチモルト。1957年設立のマクネアー社がリリースしていたブレンデッドを発祥とし、グレンアラヒーの名マスターブレンダー、ビリー・ウォーカー氏によってブレンデッドモルトとして生まれ変わった「ラムリーク」。フラッグシップ品「12年」(46%)の好評を受け、カスクストレングス版がリリースされた。アイラモルトのピート感とスペイサイドモルトの華やかな甘みを併せ持ち、シェリー樽、ワイン樽、新樽による追熟で複雑で力強い風味に仕上げられている。55.8%。
★追記:アイラモルトのヨード感のあるピートの香味とスペイサイドモルトの華やかな甘みを併せ持つ秀逸なブレンデッドモルトとして当店でもオープン当初から好評だった「ラムリーク12年」(46%)。しばらく前にモデルチェンジして、以前のやや野暮ったいラベルからぐっと恰好いいボトルデザインになりました。当店でもつい先日新ボトルに入れ替わりましたが、味わいもかなり変わり、旧ボトルよりも一段濃厚な味わいになっています。少し価格も高くなりましたが、その分くらいはリッチな仕上がりになっている印象です。
本品はその12年新ボトルとほぼ同じ製法によると思われる10年熟成のカスクストレングス品。今回投入したのは「バッチ2」です。12年の出来の良さを思えば、こちらも期待が膨らみます。では以下テイスティングノートです。
香り:旧ボトルよりピート香が強まった印象の12年新ボトルよりもさらに一段明確なピートスモーク香。背後には12年に感じられる甘みのある香りもありますが、スモーク香に隠れている印象。
味わい~フィニッシュ:スムーズな口当たりから55.8%のアタック。ほろ苦い内陸系のピートスモークの香味が優位で、アイラモルトの比率を下げて本土産のピーテッド原酒を増やしているのかな?というイメージ。飲み下すとほろ苦いピートスモーク感とオークスパイス感が支配的な味わいが広がり、その波が徐々に退くにつれてダークドライフルーツ系の甘みがほんのりと顔を出します。しっかりしたボディと力強い味わいで飲み応えは十分ですが、12年の秀逸なバランスと比較するとややアンバランスな印象を受けます。これまでの「ラムリーク」のイメージからすると、よりスモーキーでビターな方向に振れているようです。
少量加水すると甘みが分かりやすくなり、12年のバランスに近付きますが、ほろ苦いピートスモーク感は12年とはやはり異なる印象です。お好み次第ではあるでしょうが、私が「ラムリーク」ブランドに期待する「アイラ感とスペイサイド感を併せ持つ味わい」とはちょっぴり違う仕上がりかな、というところです。
とは言え、今どきの10年熟成のカスクストレングス品としては求めやすい価格帯であり、十分価格に見合った味わいではあると思います。「ラムリーク」の名前でなければ私の評価ももっと高いかもしれません😅。
最後に、甘みが明確なスペイサイドモルトとのハーフ&ハーフなんてのも美味しいと思いますよ😉。