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★2月の新入荷⑧★Dufftown 10y [Cadenhead]
2025.02.23
⑧ Dufftown 10y [Cadenhead] ダフタウン 10年 [ケイデンヘッド] 46% ¥1200 / 1320
※ スペイサイドモルト。ボトラーの名門、ケイデンヘッドのグレーのラベル「オリジナルコレクション」は同社が同一蒸留所の原酒を独自にブレンド、46%でボトリングしたシリーズ。本品はバーボン樽とPXシェリー樽でそれぞれ10年以上熟成させた原酒を50%ずつブレンド。以下公式テイスティングノートを和訳。香り:デニッシュパン、ゼラニウム、焼きオーツ麦、黒糖カラメル。味わい:ラムレーズンアイスクリーム、フルーツケーキ、干し葡萄。余韻:軽めのタンニン感、シガーボックス、岩塩。
★追記:ディアジオの「シングルトン」シリーズの一角をなすダフタウン。「シングルトン」にはダフタウン、グレンダラン、グレンオードの3つの蒸留所のシングルモルトがありますが、ダフタウンは日本では最も入手しやすいので、認知度も少しは上がってきているでしょうか。当店には現在その「18年」がありますが、さすが18年熟成という深みのある味わいである一方、40%でのボトリングのため、ちょっと飲み応えには欠ける感じもします。そこでもう少し度数の高いダフタウンもあるといいかも、ということで46%の本品を導入しました。では、以下テイスティングノートです。
香り:レーズン系のフルーティさ、焼菓子系の甘み、ほのかなスパイス香。「18年」ほどではないですが、スペイサイドらしい白花系のニュアンスもほんのり感じられます。
味わい:リッチなレーズン、あるいはドライイチジク系のフルーティな甘み。PX樽が50%の割にはかなり濃い色合いですが、シェリー由来の香味は支配的ではなく、バランスのいい味わいです。10年熟成ながらまろやかな質感があり、ボディ感も十分。
フィニッシュ:飲み下すと程よいスパイス感が心地いい甘みと調和します。スパイス感が退いていった余韻には軽いタンニン感と公式ノートにあるようになるほどほのかな塩みが感じられます。非常に高い完成度と評価できる一品です。
18年との比較:シェリー感は幾分本品の方が明確で、フルーツ感が強いイメージですが、18年には長期熟成ならではの香味があり、それぞれの良さがある印象です。飲み応えではやはり本品の方に分があります。
18年とのハーフ&ハーフも試してみました。度数は43%見当ですが、18年由来の長熟ならではの香味が美しくブーストされ、複雑な味わいと心地よいスパイス感やタンニン感が感じられる素晴らしい味わいでした。