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★2月の新入荷⑨★Adnams Triple Malt

2025.02.25

 

⑨ Adnams Triple Malt アドナムス トリプルモルト 47% ¥900 / 990

※ イングランド、アドナムス・カッパーハウス蒸留所製。大麦60%+小麦35%+オーツ麦5%の3種の麦芽を原料としたトリプルモルトウイスキー。小麦はなめらかさ、オーツはクリーミーさをもたらし、独特の質感と風味を造り上げている。アメリカンオーク新樽による5年熟成で、ココナッツやバナナ系のトロピカルな香味と新樽由来のスパイス感を伴うオーク感が織りなす独創的な味わい。47%。

★追記:アドナムスは1872年以来の長い歴史を誇るビールメーカー。ビール党の方ならその名前をご存じかもしれません。2010年、醸造所内にカッパーハウス蒸留所を開設し、ウイスキーやジンなどの蒸留酒の製造を開始しました。2010年の製造開始ということは、「イングリッシュウイスキー」ブランドを展開するセントジョージズ蒸留所の2006年に次ぐイングランドでは2番目のウイスキー蒸留所ということになります。(ちなみに当店でシングルモルトを扱っている他のイングランドの蒸留所の創業はレイクス:2011年、コッツウォルズ:2014年、ビンバー:2015年、カッパーリヴェット[マストハウス]:2016年。)本品は2013年に「No.2 トリプルグレーン」の名で「No.1 シングルモルト」と同時リリースされた同所のデビュー作である3年物のウイスキーが、2016年に5年熟成の進化版として改めてリリースされたもの。ビール製造のノウハウがもたらした3種の麦のモルトを使う新しいアプローチのモルトウイスキーです。では、以下テイスティングノートです。

香り:一般的なモルトよりもすっきりした香りで、ライトながらも香ばしさを感じるオークスパイス感、シトラス系のアロマ、トップにはバニラ+なるほど公式ノートにあるココナッツ系の香味を伴う甘みを感じます。

味わい:ややライトな口当たりのすっきりめの質感で、新樽らしい香ばしく複雑なスパイス感が優位。その背後にはライム系の軽い酸味とすっきりした甘み。口の中でムニャムニャしているとじんわりクリーミーな香味も感じられてきます。少量加水するとスパイス感が軽減され、他の香味が分かりやすくなるのでは、という感じがします。

フィニッシュ:飲み下すとさらに一段スパイス感が鮮やかに感じられ、ほんのりハーバルなニュアンスと微かなほろ苦さとライム感。さらに遅れてふんわりとクリーミーな軽めの甘み。余韻にはそれらの香味がすべて残りますが、やはりスパイス感が優位でしょうか。全体的ににすっきりした軽やかなウイスキーという印象です。

少量加水: 予想通りスパイス感はやや後退するも、他の香味も思ったほど前には出てきません。幾分シトラス感とハーバルな香味が強まるでしょうか。余韻では本品の個性の一つと言えそうなクリーミーな甘みも感じられますが、特別加水がお薦めという感じでもないかな、というところ。

3種のモルトを使ったレシピが本品の大きな特徴ですが、まず軽やかな質感が特徴と言えそうです。香味的には新樽熟成による鮮やかなスパイス感は出ていますが、うっすらと感じられるクリーミーなニュアンスはより個性的であり、もっと明確にあった方が面白いのでは、という印象を受けました。それがオーツ由来だとすれば、もう少しオーツモルトの比率を高めてみてほしい気がします。全体的にすっきりした味わいには若さも理由のひとつと思われ、もう少し熟成が進めばもっと魅力的なウイスキーになりそう。今回のボトルは数年前に購入してあったものなので、直近のバッチも試してみたいところです。

 

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