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★2月の新入荷⑩★Legent

2025.02.26

 

⑩ Legent リージェント 47% ¥1200 / 1320

※ アメリカンウイスキーの新カテゴリーとも言うべき「フィニッシュトバーボン」。2014年に統合したビーム社とサントリーのそれぞれのノウハウの融合的製品で、ジムビーム蒸留所製バーボンをワイン樽とシェリー樽でフィニッシュ(追熟)。それらの原酒と厳選されたバーボン原酒をブレンドし、これまでにないフレーバーを造り上げた。本来のバーボンの定義からするとバーボンとは呼べない可能性もあるが、アメリカンウイスキーの可能性を広げる価値ある挑戦と評価したい。47%。

★追記:上記説明で「本来のバーボンの定義からするとバーボンとは呼べない可能性もある」と書きましたが、バーボンは本来「チャー(内側を焦がすこと)したオークの新樽で熟成すること」と定義されています。本品は原酒は原則通り新樽で熟成しているのですが、ワイン樽やシェリー樽で追熟したものを「バーボン」と呼んでいいのかどうかが微妙なところ。本品のラベルには「Kentucky Straight Bourbon Whiskey Partially Finished in Wine & Sherry Casks」即ち「一部ワイン樽とシェリー樽で追熟を施したケンタッキーストレートバーボンウイスキー」とあります。単に「バーボン」とは言ってませんし、分かりやすい表記で大いに結構です。

個人的にはこうした追熟はバーボンの味わいのバリエーションを広げる歓迎すべき試みであると思いますので、基本熟成を新樽で行っているのなら「バーボン」と呼んでいいと思います。当店では本品をバーボンのカテゴリーとして扱うことにします。今後様々なカスクフィニッシュを施したバーボンやライウイスキーもきっと増えてくるのでしょう。新たな味わいとの出逢いが楽しみです。有名な銘柄では「エンジェルズエンヴィ」もポート樽フィニッシュの製品を出していますね。当店にもアンブラーナ樽を使った「コーヴァル」のライウイスキーがあります。では以下、その新たな試みによるバーボンのテイスティングノートです。

香り:ワイン樽由来のフルーティなアロマとスパイス感を伴う深みのあるオーク香。香りだけではバーボンとは思えない明らかに通常のバーボンとは異なる香りです。

味わい:まろやかな質感で、口に含むとバーボンらしい香ばしい甘みがすぐ感じ取れますが、それを取り囲むようにワイン系のアロマとフルーティな甘み、深みのあるオークスパイス感が沸き上がります。

フィニッシュ:飲み下すと特徴的なスパイス感とフルーティな香味が一瞬強まり、後味にはしっかりバーボンの香味が漂います。シェリーよりもワインの香味が優勢なイメージですが、オークスパイス感にはシェリー樽感も感じられます。

本品の製作された意図が明確に感じられる、バーボンの香味と樽由来の香味が巧妙にミックスされたバランスのいい味わいに仕上がっている印象で、アメリカンウイスキーの新時代を切り拓く味わいと評価したいです。

少量加水するとさらに樽由来の香味が前に出るようです。私は本来バーボンは50%くらい度数があるのが好みなのですが、本品に関しては加水も楽しめる印象でした。

 

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