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★2月の新入荷⑪★Glenturret Sherry Cask
2025.02.27
⑪ Glenturret Sherry Cask グレンタレット シェリーカスク 43% ¥800 / 880
※ ハイランドモルト。現存するスコットランド最古の蒸留所と言われているグレンタレット。2019年、スイスのラリック社がオーナーとなり翌年にはラインナップが一新された。本品はそれ以前のエドリントン時代の旧ボトル(2015年リリース)で、スパニッシュオークとアメリカンオークの2種類のオロロソシェリー樽で熟成。現行では本品の後継品はリリースされていない。タレット特有のうっすらとピートを感じる厚みのある質感にシェリー樽熟成らしいフルーティな甘みとスパイス感の効いた芳醇な味わい。43%。
★追記:上記の通り、グレンタレットは2020年に新オーナーのラリック社の下で製品ラインナップの刷新が行われましたが、どこに在庫が眠っていたのか昨年あたりからエドリントン時代の旧ボトルがやけに出回るようになっています。新しい製品ラインナップはさすが本業は高級クリスタルメーカーのラリック社らしく、洗練されたボトルデザインでアルコール度数も高めになり、価格帯も以前よりも少し高級志向のお値段になっているので、タレットの味わいをお手頃価格で楽しむには好機と言えそうです。
ちなみに本品はエドリントン時代の2015年に製品ラインナップのリニューアルが行われ、同時リリースされた4種(「トリプルウッド」「ピーテッド」「シェリーカスク」「10年」)のうちのひとつ。現行ラインナップには「シェリーカスク」という製品はなく、シェリー樽熟成品としては「12年」がありますが、こちらはかなりお高い😅。ということでシェリー樽熟成のタレットをお手頃価格で楽しめるうちに、と導入してみました。当店には同時期の「10年」がまだ少し残っていたので、比べながらテイスティングしてみました。では以下テイスティングノートです。
香り:10年とよく似た香りで、ほのかな内陸系ピートスモーク香にユーカリ油系のハーブ感は共通。シェリー香はそれほど主張しませんが、10年と比較すると10年にほんのりバニラ系の甘みを感じるのに対し、本品はウッディな香りが強く、重めの甘みを感じる香りです。
味わい:まろやかな質感で、タレット特有のほのかなピート感と混じったアップルコンポート系の甘み。シェリー感は確かにありますがさほどビビッドではなく、リフィル樽も使っているイメージ。ノンエイジですが10年と比較しても若さは感じられず、タレットらしい重厚感のあるボディ感と味わいです。
フィニッシュ:飲み下すとシェリー由来の香味と共に複雑なシナモンやジンジャー系のオークスパイスが広がり、味わいに感じた香味と調和します。10年よりもやや甘みが控えめで、さらに重みの感じられるタレットらしい通好みの味わいと言えるでしょう。