バーアンサング ロゴ BarUnsung ロゴ

BLOG

back

★2月の新入荷⑭★Domus Conhaque de Gingibre

2025.02.28

 

⑭ Domus Conhaque de Gingibre (OB) ドムス ジンジャーブランデー 38% ¥650 / 715

※ ブラジル、ミュラー・デ・バビダス社製。同社はブラジルの国民的スピリッツ「カシャーサ51」を手掛ける酒造メーカー。本品も「ジンジャーブランデー」の名ではあるがベースはカシャーサ同様サトウキビ原料のスピリッツで、ショウガや天然オークの抽出物、砂糖、カラメル色素などを添加したもの。生姜感は控えめで上品なオーク感と自然な甘みのマイルドでクセのない味わい。1990年代の日本発売のなかった希少品。38%。

★追記:ポルトガル語でブランデーはconhaque(コニャキー)と言うんですね。当然語源はフランスのcognac(コニャック)でしょうが、コニャックじゃないブランデーもいろいろあるだろうにみんなconhaqueで混乱しないんですかね🤔?

さて、また妙なものを見つけてしまいました。ラベルには「Conhaque de Gingibre」即ち「ジンジャーブランデー」とあります。何ですかそれは?調べてみると原料は果実ではなくカシャーサと同じサトウキビとのこと。真の意味でのブランデーではないようです。製造元はミュラー・デ・バビダス。おお、あの「カシャーサ51」を造っている会社ではありませんか。品質は信頼できそうです。しかし、あまり売れなかったようで、1990年代に数年流通しただけとのこと。ん~、実にアンサングっぽいお酒ですね。果たしてどんなお味なのでしょう?

香り:「51」のような植物香はなく、品のいいオーク香にすっきりした甘みを感じる香り。

味わい:口当たりはまろやか。なるほどカシャーサに通ずるすっきりした質感で、品のいいウッディなオーク感と嫌味のないごく自然な甘み。口の中ではそれほどジンジャー感は感じません。

フィニッシュ:飲み下すと控えめなジンジャー感と軽めのピリピリしたスパイス感がほろ苦いオーク感や自然な甘みと調和します。

上品な味わいの飲みやすいスピリッツですが、「ジンジャーブランデー」の名ならばもう少しショウガ感があってもよかったのでは、という気がします。ショウガ感を期待して飲んだ人はちょっと拍子抜けしそうです。それがヒットしなかった理由かもしれません。

試しにチューブのおろし生ショウガを少々加えて飲んでみました。ショウガの香味が鮮やかになり、いい感じです。ショウガとの相性はさすがによく、ぐっと説得力のある味わいになります。ジンジャーリキュールという手もありますが、それを加えると甘みが強まってしまい、私は生ショウガの方がお薦めです。当分の間冷蔵庫におろし生ショウガを常備しておきますので、この飲み方をお試しいただければと思います。

以上、2月の新入荷14本の紹介でした。今月は実際飲んでみた感想を私の付けているテイスティングノートをまとめて文として再構成するのではなく、ノートのまま項目別に書いてみました。わかりやすいといいのですが😅。

来月3月は昨年に続きアイリッシュウイスキーを特集します✨

 

CONTACT

Bar Unsung
営業時間: 18:00-1:00
定休日: 日曜
※月曜祝日の場合、日曜営業・月曜祝日
TEL: 03-6458-0949
Copyright@bar-unsung. All rights reserved.