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★3月の新入荷②★Teeling 6y Sauternes Cask

2025.03.11

 

② Teeling 6y Sauternes Cask ティーリング 6年 ソーテルヌカスク 63.3% ¥2000 / 2200

※ アイリッシュモルト。ティーリング蒸留所は2012年の創業。当初はボンダー(ボトラーズ)事業を行っていたが、2015年に自社蒸留所での生産を開始した。本品は2016年の自社製3回蒸留原酒を極甘口の貴腐ワイン、ソーテルヌワインの樽で6年熟成させたシングルカスク282本限定生産品。かなりのハイプルーフながら若さをあまり感じさせないボディ感に樽由来のフルーティな甘み。自社蒸留原酒の高いポテンシャルを感じさせるカスクストレングス品。63.3%。

★追記:ティーリングはクーリー蒸留所やグレートノーザン蒸留所を起業した、現代のアイリッシュウイスキー業界への絶大なる貢献者、ジョン・ティーリング氏の息子たちが創業。その点では大いに応援したいですが、フラッグシップ品「ティーリング シングルモルト」が他社製原酒であったことはちょいと引っかかるところ😅。以前の投稿でも書きましたが、自社蒸留所を持つ、あるいは計画しているところが他社製原酒のシングルモルトを自らの蒸留所名を冠してリリースするのは我々消費者にとっては実に分かりにくく、私はやめてほしいと思っています。

その「ティーリング シングルモルト」はクーリー原酒説とブッシュミルズ原酒説の両方がありますが、2021年のある時点以降のバッチには「Dublin Distilled」(ダブリンで蒸留)の表記があり、現在はめでたく自社蒸留原酒になっているようです。(※それに気が付いたので、新しいバッチも発注しました。近日中に飲み比べできる体制にします。)

さて、話がそれましたが、本品は確実に自社蒸留原酒のシングルモルト。以前投入した「ブラックピッツ カスクストレングス」も自社蒸留原酒でしたが、そちらがピーテッドの2回蒸留だったのに対し、ノンピートの3回蒸留となっています。では以下テイスティングノートです。

香り:香りは淡めで、ほのかな醗酵感をともなうクリーミーな甘みにパイナップル系のフルーティさを感じる香り。パインと蜂蜜を入れたフルーツヨーグルトのようなイメージ。

味わい:3回蒸留らしい軽やかさがありながら、まろやかさのある質感。さすがは63.3%でアルコールの刺激はかなり強め。少量加水した方が香味は分かりやすそうなので、以下、少量加水し58%見当でテイスティング。クリーム感を伴うパイナップル+蜂蜜系の華やかな甘みが明確になりました。

フィニッシュ:飲み下すとしっかりした飲み応えと程よいスパイス感に、上品なオーク感を伴う程よいタンニン感とほんのり白ブドウ系の香味に混じり軽い酸味が現れ、前述の甘みと融合した心地よい余韻を奏でます。

3回蒸留である分雑味が少なく、ソーテルヌ樽の香味をきれいにまとったモルトと評価できそうです。程よいタンニン感はすっきりした質感ながらもライトになりすぎない飲み心地を演出し、満足感のある飲み心地に仕上がっています。

当店には似た方向性の製品として「アルモリック ソーテルヌカスク」のカスクストレングス品(60.6%・フレンチモルト)がありますが、2回蒸留のアルモリックにはよりモルティな香味が感じられます。蒸留回数の違いを感じられるいい比較対象と言えそうです。どちらがいいかはお好み次第でしょう。

 

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