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★3月の新入荷⑤★Glendalough 7y Mizunara Finished
2025.03.18
⑤ Glendalough 7y Mizunara Finished グレンダロウ 7年 ミズナラ 46% ¥1600 / 1760
※ アイリッシュモルト。グレンダロウ(グレンダロッホ)の創業は2011年。2015年にはホルスタイン社製のハイブリッドスチルを導入し自社蒸留を開始したが、2022年リリースの本品はクーリーから原酒提供を受けたものと思われる。バーボン樽で熟成した原酒を特注した北海道産ミズナラ樽で追熟したアイリッシュ初のミズナラ樽熟成シングルモルト。独特の奥行きのある香味がバーボン樽由来の香味と融合。46%。
★追記:ジャパニーズウイスキーが世界的な評価を獲得するようになり、その熟成に使われる日本固有のオーク材、ミズナラにも世界が注目するようになってきました。そのミズナラ樽を特注し追熟を施したアイリッシュ初のモルトウイスキー、どんなお味なのでしょう。以下、テイスティングノートです。
香り:ミズナラ樽由来と思われるかなり濃いめの椎茸出汁のような香りと独特のウッディなノート。その奥にはモルトウイスキーらしいフローラル+オレンジ系の甘みが感じられます。
味わい:まろやかな質感で心地よい甘みもあるのですが、ミズナラ樽由来のやはり椎茸出汁をイメージさせるようなアロマを伴う独特のウッド感がかなり明確に主張し、あまりバランスがいいとは思えません。
フィニッシュ:飲み下すとほのかなタンニン感を伴う独特の樽感がさらに広がり、それが退いていくにつれ、旨味を感じさせるようなコクのあるリッチな甘みが余韻となって続きます。
こ、これはなかなか評価の難しい味わいですね😅。かなり極端に「ミズナラ感」を強調したフレーバーで、その個性は明確ながら、単独で楽しむには樽由来のフレーバーが強すぎてバランスのいい味わいとは言えない印象です。
逆に「味変アイテム」としては絶大な効果を発揮しそう、ということで、試しに比較的淡白なフレーバーの「クライドサイド ストブクロス」や「スペイバーン10年」(どちらも46%)2~3に対し本品1を加えてみました。予想通り味わいにコクと深みが増し、かなり楽しめるブレンドになります。余韻に感じられる、甘みに旨味が加わったようなフレーバーは個性的でもあり、実におもしろいです。なんとなくジャパニーズウイスキーっぽい味わいのように思われる気もします。ハーフでご注文いただいてお好みのウイスキーに少しずつブレンドしていく、なんていう楽しみ方をお薦めしたい一品です。