バーアンサング ロゴ BarUnsung ロゴ

BLOG

back

★3月の新入荷⑨★Dingle Batch No.4

2025.03.22

 

⑨ Dingle Batch No.4 ディングル バッチ No.4 46.5% ¥1100 / 1210

※ 2012年創業ディングル蒸留所製アイリッシュモルト。初のコアレンジ品(日本では2022年11月発売)がリリースされる以前の2019年に限定生産品としてリリースされていたスモールバッチシリーズの第4弾。このシリーズはバッチ毎に異なる組合せの樽が使われているが、本品はバーボン、シェリー、ポート樽による熟成。ディングルの信条である「量より質」をモットーに丁寧に造られており、3回蒸留のスムーズな質感に樽由来の香味をバランスよく融合させた、PX+バーボン樽のコアレンジ品とはまた一味異なる仕上がり。46.5%。

★追記:当店ではディングルはコアレンジ品「シングルモルト」(以下SM:46.3%)、限定品「サムハイン」(50.5%)に続き3品目の導入になりますが、リリース順としては本品が一番古い製品ということになります。先に導入した2品と一致する特徴、樽構成の違いによる香味の違い、どちらも気になるところです。では以下テイスティングノートです。

香り:3回蒸留らしいすっきりしたクリーンな香り立ち。3種の樽の香味が調和したフルーティな甘みを感じる香り。中でもポート樽由来の甘みのある香りを感じますが、出しゃばりすぎず、きれいにまとまっています。

味わい:SM同様3回蒸留らしいすっきりした質感ながら、味わいは濃いめでしっかりしています。ベリー+バニラにシェリーのニュアンスを加えたような甘み、ジンジャー+オークのスパイス感、ほのかに墨汁のような香味を伴う独特のほろ苦さ。

フィニッシュ:飲み下すとジンジャー系のスパイス感と独特のほろ苦さ(タンニン)感が強まった後、再度バーボン、シェリー、ポートの3つの樽の特徴が程よく調和した甘みが最後まで残る余韻へと続きます。

度数の近いSMと比較してみると、まず質感はそっくり。いかにも同じ蒸留所のウイスキーという感じがします。香味の点で最も共通する特徴としては飲み下したときに強まる墨汁っぽいニュアンスを伴う独特のほろ苦さが挙げられます。サムハインでもこの特徴的香味は感じられ、樽が異なってもこれが明確に一致するということは原酒由来の特徴ということでしょうか。このほろ苦さは3回蒸留のライトな酒質に程よい重みを加えることに成功していますが、アイリッシュに軽やかな飲み口を求める人には却って減点に感じられる可能性もありそうです。

少量加水: SM同様、先述のタンニン感が軽減され、樽由来のフルーティな甘みが前に出ます。特にバーボン樽由来と思われるバニラ系の香味が華やかさを増す印象です。タンニン感は軽減されるもしっかりした質感に感じさせる働きは十分果たしており、私はディングル3種に共通して少量加水した方がバランスがいいように感じます。ぜひお試しください。

 

CONTACT

Bar Unsung
営業時間: 18:00-1:00
定休日: 日曜
※月曜祝日の場合、日曜営業・月曜祝日
TEL: 03-6458-0949
Copyright@bar-unsung. All rights reserved.