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★4月の新入荷①②★Shizuoka Pot Still W JB 2024 / IB 2024

2025.04.18

 

① Shizuoka Pot Still W JB 2024 静岡 ポットスティルW 純日本大麦 55.5% ¥2200 / 2420
② Shizuoka Pot Still W IB 2024 静岡 ポットスティルW 純外国産大麦 55.5% ¥2000 / 2200

※ ガイアフロー静岡蒸留所製ジャパニーズモルト。2016年蒸留開始の同所では「W」と「K」の2種の初留スチルでタイプの異なる原酒を製造。この2品は初留を珍しい薪直火炊きのフォーサイス製ポットスチル「W」で蒸留。現在主流となっている蒸気加熱式よりも遥かに高温での加熱により、コクと力強さ、心地よい香ばしさを持った原酒が得られるという。さらに原料大麦による味わいの違いに着目し「純日本大麦」(以下JB)版と「純外国産大麦」(以下IB)版をリリース。「JB」はコストのかかる国産大麦(ノンピート仕込み)を100%使用。前作の「初版」(2022年リリース)はWWA2024にてベストジャパニーズ・スモールバッチシングルモルトを受賞。本品はその「2024年版」で国内限定5000本のみのリリース。樽構成は明らかにされていないが、「初版」がバーボン樽だったのに対し、「原酒の構成を変えている」とだけアナウンスされている。「IB」は英国産大麦を100%使用。アクセントに一部ピーテッド麦芽を使用しているとのこと。こちらは国内限定6000本のリリース。どちらも55.5%。

★追記:昨年「静岡」のフラッグシップ品「ユナイテッドS」(以下US)を飲んでみて、非常に高いポテンシャルを感じ、これは楽しみな蒸留所が出てきた、と思いました。USは「W」による原酒と「K」による原酒の両方を使っていますが、私が特に興味を持ったのが「W」のスチル。薪の直火焚きのスチルというのは初めて聞きました。現代のポットスチルは操作性やメンテナンスなどで大きなメリットのあるスチーム加熱式が主流。昔ながらの直火焚きのスチルは少なくなっています。スチーム加熱でも直火と遜色のない原酒が造れる、ということにはなっており、多くの蒸留所がスチーム加熱を採用しているわけですが、やはり加熱方式による原酒の性格には違いが生まれる、という主張もあります。私もそうなんじゃないのかなあ、と思う一人です。その手間のかかる直火焚きスチルを日本の新興蒸留所が敢えて採用した、というのは何とも職人気質の気骨を感じます。その直火焚きスチル「W」で初留を行った本品、「ちょっとお高いなあ😓」と思いつつも(「JB」ですと500mlで希望小売価格税込14,905円)、これは確認してみたい、と導入してみました。せっかくですので「JB」と「IB」を飲み比べるのもよさそう、と2本同時投入することにしました。では、以下テイスティングノートです。

色:JB,IBともにオレンジがかった明るいゴールデンアンバーでほぼ同じ。

香り:[JB]なるほど焦げ感とはまた違う「心地よい香ばしさ」のあるモルト香に気品のあるオークスパイスが混じった香り。トップノートには花蜜系の爽やかな甘み。
[IB]JBとよく似た香りですが、なるほど微妙に異なります。トップノートの甘みはJBと比較すると弱く、よりシャープでドライな味わいを予想させる香り。一部ピーテッド麦芽を使っているとのことですが、ピートスモーク香はそれほど主張せず、言われないとわからない程度。

味わい:[JB]ほのかなプラム系の酸味と軽いタンニン感を伴うオーク感が優位で、そこに甘みやモルト感が見え隠れします。
[IB]JBよりもわずかにタンニン感が強いでしょうか。酸味や品のいいオーク感は共通した印象。爽やかな甘みも感じますが、JBよりも幾分すっきりしている印象で、シャープでクリーンなイメージ。

フィニッシュ:[JB]飲み下すと香りに感じた心地よい香ばしさのモルト感と程よい花蜜系の甘みが強まります。55%の飲み応えと直火焚きのイメージから期待していた質感もしっかりしており、満足感のある味わいです。
[IB]飲み下すとさらに明確なタンニン感にモルティなコクのある甘み。Wの特徴的な「心地よい香ばしさ」は共通して感じられます。こちらも飲み応えとしっかりした質感は文句なしです。

スチルに高い温度を加えると蒸留速度が上がり、よりコクのある原酒が生成されるとされています。このことから直火焚きである本品にはしっかりしたコクの感じられる質感を期待していたのですが、それは期待通りでした。香味的にもJBとIBは共通した香味が多いと言えそうです。樽に関する情報はほとんどありませんが、大麦の産地の違いによる香味を比較してほしいとしている以上、似たような樽構成にしているのではないでしょうか。JBの方が主に甘みに関わる部分でよりいろんな香味要素が感じられるような印象で、わずかながらふくよかに思われます。IBはよりシャープでほろ苦くドライな印象。ピートはスモーク感を感じさせる程ではなく、ほんのりタンニン感を加え、キレのある風味に仕上げる一助となっているように思われます。

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