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★5月の新入荷⑥★Deanston 7y Barrel [Cooper’s Choice]
2025.05.27

⑥ Deanston 7y Barrel [Cooper’s Choice] ディーンストン 7年 バーボンバレル [C.C.] 56.5% ¥1400 / 1540
※ ハイランドモルト。ヴィンテージモルトウイスキー社のボトラーズブランド、クーパーズチョイスによるバーボン樽7年熟成カスクストレングス品。現在当店にあるディーンストンはフラッグシップ品の「12年」(46.3%)のみ。当初置いていた旧ラベルはよりお薦めできる一品だったが、現行品は香味がやや変わってしまった印象。ボトラーズ品と混ぜてみるとよさそう、との考えもあり、お手頃なボトラーズ品である本品を導入してみた。クリーミーなモルト感、バニラ系の甘み、繊細なシトラス感が特徴。56.5%。
★追記:上記説明にも書きましたが、本品の導入はオフィシャルの「12年」と混ぜると美味しそう、という思いからでした。ということで、まず「12年」の新ボトルのお話からさせていただきます。もうしばらく前でしたが、旧ボトルの「12年」が残り少なくなり、新「12年」を投入。旧ボトルの味わいがとても好きだった私は味が変わっていないか確認してみたわけですが、残念ながらあまり歓迎できない方向に変わっていました。新ボトルもそれなりに美味しいのですが、以前の味とはどうも違います。
色合いは旧ボトルと変わりませんが、旧ボトルのラベルにあった”Nothing added but hard work and determination (努力と決意の他には何も加えていない)”の表記がなくなり、”AGED IN EX-BOURBON CASKS (バーボン樽で熟成)”が明記されています。旧ボトルでは樽に関する情報はありませんでしたが、表記を信じればノンカラーであったということになります。だとするとあの色合いはバーボン樽だけではなかったのではと思われ、それが厚みのあるふくよかな甘みを生んでいたように思われます。一方、「バーボン樽熟成」の新ボトルはそれとしては色が濃く、旧ボトルの色合いに似せるためにカラメルを添加し、そのために”Nothing added but~”の表記を外したのではないか、と想像します。実際、その味わいにはカラメル色素由来と思われる香味があり、それが私にはやや邪魔に感じられました。
ウイスキーのカラメル色素の添加は基本的には色調整のためですが、味わいにも影響がないわけではなさそうです。それは必ずしもマイナス要因にばかりなるとも限らず、適度な量であればプラスに働くこともあり得る、と私は考えています。しかし、新「12年」におけるそれは少し過多で、マイナスに作用している印象を受けました。
そこで本品の投入です。若めのバーボン樽熟成品ですが、ノンカラーでカスクストレングス。これと新12年のハーフ&ハーフなら、カラメル由来の香味が程よく薄まり、度数も少し高まってバーボン樽熟成ディーンストンのよさがより楽しめる味わいになるのでは、と考えました。では、とりあえず本品単体のテイスティングノートです。
香り:ほのかな発酵系の酸味を伴うモルト香にバニラ系の香味を伴うすっきりした甘み。
味わい:スムーズ~ややライトな口当たり。ほのかなヨーグルト系の醗酵感が感じられますが、モルト感が強いわけでもなく、程よいボディ感。すっきりしたバニラ系のふくよかな甘みと軽いオークスパイス感を伴うディーンストンの特徴と思われる香ばしいほろ苦さ。
フィニッシュ:飲み下すと56.5%よりはややマイルドに感じるペッパー系のスパイス感が先述の香味に加わります。樽の影響は少ない方と思われ、それほど複雑さは感じられませんが、素のディーンストンの持ち味と思われるふくよかな甘みと独特の香ばしいほろ苦さが堪能できます。
少量加水: さらにすっきりした飲み口になりややコクが薄れますが、花蜜系の甘みが少し華やかさを増すようなイメージです。
予想通り、全体的にはすっきりした味わいですが、ディーンストンの個性は楽しめる一品で、新「12年」と混ぜるにはおあつらえ向きのキャラクターだと思われます。そして新「12年」とのハーフ&ハーフですが、狙い通りカラメル由来の香味も穏やかになり、2本のそれぞれの良さが融合した心地よい甘みと程よい複雑さの感じられる味わいになりました😋。51%見当の飲み応えも文句なし👍ぜひ、この飲み方でディーンストンの魅力を楽しんでいただければと思います。