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★7月の新入荷②★Dalmore 12y Sherry Cask Select
2025.07.18

② Dalmore 12y Sherry Cask Select ダルモア 12年 シェリーカスクセレクト 43% ¥1900 / 2090
※ ハイランドモルト。「12年」通常品(40%)との入替品として投入。名門シェリーボデガ、ゴンザレス・ビアス社との提携で質の高いシェリー樽による熟成で定評のあるダルモアだが、「12年」はお高めの価格帯ながら加水過多でそのよさが削がれてしまっている印象を受けた。そこで今回は思い切ってさらにお高い2020年にリリースされた43%のハイレンジ版を導入。バーボン樽で10年熟成後オロロソとPXを特別にブレンドしたシェリー樽で2年追熟。甘いフルーツと濃厚なスパイスが溢れるエレガントな味わい、とのこと。
★追記:ダルモアはマッカランを目指しているのかな?近年洋酒はことごとく値上がりしていますが、ダルモアは値上がり幅の大きいブランドのひとつです。現在、フラッグシップ品「12年」の価格は¥10000前後まで跳ね上がっています。日本への輸送費がかさんでいるため、というわけでもなく、現地イギリスの有名酒販サイトMaster of Maltでも日本円換算で¥10000を超えています。12年の40%品で高価格帯と言えばマッカランですが、ブランドイメージの確立に成功しているマッカランはそれでも売れ続けている様子です。ダルモアもそこを目指しているのでしょうか?基本的には美味しいウイスキーを造る蒸留所だと評価してはいますが、上記説明の通り、私は「12年」は加水過多で、ダルモアの良さを発揮している製品とは思えませんでした。私は「12年」は今の価格ではもう買いません。
当店にはダルモアのオフィシャルボトルがもうひとつ、「シガーモルトリザーヴ」(以下CMR)があります。こちらは44%品で、熟成樽の組み合わせの妙味も感じられる素晴らしい仕上がりです。やはり随分とお高くなってしまいましたが・・・😭。そこで今回の「12年シェリーカスクセレクト」。43%ならダルモアの良さをより伝えてくれる品に仕上がっているのでは、と期待して導入してみました。「12年」がバーボン樽熟成原酒とシェリー樽追熟原酒のブレンドなのに対し、こちらは全原酒がオロロソ+PXのシェリー樽で追熟されています。43%とはいえ、やっぱりちょっと高いなあ、という印象は受けますが、さて、どんなお味か、以下テイスティングノートです。
香り:注ぎたてはややヒネ香っぽいくぐもったシェリー香が感じられるが、撹拌し時間を置くと香りが開いてくるイメージ。ジンジャー+ナツメグ系のスパイス香、軽いバルサミコ系の酸味、バニラ+ドライフルーツ系の甘みに、ほんのりリフィル感を含むシェリー香などが感じられる。PXよりもオロロソの特徴をより感じる。甘みの香りはCMRの方が明確。こちらは少し甘みは控えめで、レザー系の少し重みを感じる香り。
味わい:質感はシェリー樽系としてはややライトな部類に感じられるが、味わいは43%としてはリッチ。口の中ではややレザー系の香味やタンニン感を伴う軽い渋みが優位で、その背後にオレンジピール+バニラ系の控えめな甘み。
フィニッシュ:飲み下すと様々な香味が明確になってくる。ジンジャー+ナツメグ系のスパイス感、かなり主張強めのほろ苦いタンニン感、オレンジ+バニラ+レーズン系の甘み、うっすらとくぐもったオロロソの香味など。
少量加水: 飲み下した後の甘みがぐっと華やかになり、非常に魅力的な甘みを味わえる。トータルではこちらの味わいの方がいいかも、とも思えるが、こだわったポイントである43%の飲み応えが弱まってしまうので悩ましいところ😅。
⭐「12年」よりは確実にフレーバーが強く、飲み心地もしっかりしています。シェリー樽由来の香味が支配的という程でもなく、バーボン樽由来と思われるバニラ系の甘みも感じられ、バランスの取れた香味です。ただ、ほんのりヒネっぽい感じのレザー系の香味はちょっと邪魔で、その奥にある魅力的な甘みを阻害している印象も受けます。「12年」よりも高級レンジであることは疑いがありませんが、CMRの方が甘みの華やかさが活きた仕上がりで私は好みです。私がよく利用している某酒販店では現在15580円となっていますが、正直その価格では買わないかな、というところ。また次の機会には別のダルモアを導入してみようと思います。
《おまけ》当店にはダルモアのバーボン樽熟成の希少なカスクストレングスのボトラーズボトルがまだ少し残っていますが、それとのハーフ&ハーフ(50%見当)は双方の香味が高い次元で調和し、たいへん美味しいですよ。