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★11月の新入荷⑥★Bercloux Single Malt
2025.11.28

⑥ Bercloux Single Malt ベルクルー シングルモルト 47.8% ¥1500 / 1650
※ フレンチモルト。コニャック地方にて2014年にステュープフラーという特殊な銅製アランビック蒸留器を導入してモルトウイスキーの生産を開始したベルクルー蒸留所。先に導入したブレンデッド「ルフォール」のモルト原酒を供給している蒸留所でもある。本品は2018年瓶詰のかなり初期の製品。輸入元の紹介では「赤ワイン樽で3年熟成」とあるが、本ボトルのラベルの表記には樽製造業者の記載があり、フレンチオーク新樽熟成ではないかと思われる。基本熟成の後、ピノーデシャラント樽で追熟が施されている。47.8%。
★追記:ベルクルーのシングルモルトは一時期日本でも少量流通していましたが、この数年なかなか見つけられない希少品となっています。その大きな特徴がまず蒸留器。ステュープフラー社が開発した特殊なスチルで、仕組みは詳しくは分からないのですが、質の高い原酒が造れるよう工夫した設計がされているようです。直火式のごく小さなアランビックタイプの蒸留器で、生産規模はかなり小さいと思われます。もうひとつの特徴がピノーデシャラント樽での熟成。ピノーデシャラントはコニャックとブドウ果汁をブレンドしたものを樽で熟成させた甘口のお酒。スコッチではまだあまり使われていない熟成樽で、コニャック地方の蒸留所らしい樽のチョイスと言えそうです。
スムーズでなめらかな質感。熟成3~4年程度とは思えないまろやかさがあり、上品なフレンチオーク系のウッドスパイス感とフローラルなアロマ、独特のフルーティな甘みがバランスよく感じられる味わい。47.8%の飲み心地も程よく、十分な飲み応えがあります。ピノーデシャラントからイメージされるのはブドウの香味ですが、ブドウのイメージとは少し異なるフルーツ感。クリーミーなモルト感も感じられ、フルーツケーキのイメージが一番近いでしょうか。
飲み下すと少し辛みのあるシナモン+ナツメグ系のスパイス感が広がった後、フルーツケーキ系のまろやかでコクのある甘みがそれを追い越していきます。若さを感じさせない非常に質の高いモルトです。
少量加水するとスパイス感がやや抑えられ、独特のフルーティな甘みが前に出ます。このバランスもいい感じです。お好みでお試しください。
2018年リリースの本品が評価されたのか、ベルクルーは2019年に「ベルヴォワ」なども手掛けているフランスの酒販会社ビエンウールー社の資本提携を受け、現在も小規模ながらも生産は続けているようです。ぜひ新たな製品も日本でも味わえる日が来てほしいものです。