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⑥ Glenlivet Nadurra Oloroso Matured　グレンリベット ナデューラ オロロソ　¥1200 / 1320

※ スペイサイドモルト。2015年「ナデューラ16年」のリニューアル品としてリリース。グレンリベット初の100%ファーストフィルオロロソシェリー樽熟成の少量生産品。「ナデューラ」は「ナチュラル」を意味し、当時オフィシャル品としては珍しいカスクストレングス、ノンチル、ノンカラーを採用。ドライフルーツやオレンジ系のフルーツ感にダークチョコ風味やウッド感の重なるクリーミーな味わい。60.2％。後に免税店向けの48%に変更。現在は終売となってしまった。

スペイサイドを代表する銘柄の一つとして白花系の柔らかい香りとフレッシュフルーツ系の爽やかな甘みが人気のグレンリベットですが、100％オロロソシェリー樽熟成の本品はややキャラクターが異なります。しかしさすがはグレンリベット、素晴らしい仕上がりだと思います。まずしっかりしたオーク感とスパイス感が感じられ、そこにタンニン感を強めに感じます。ほんの少し遅れて程よい甘みのシェリー感。その甘みはリベット本来の甘みがオロロソ由来のフルーツ感を得てデーツやプルーン系の甘みになっているイメージです。飲み下すとカスクストレングスの刺激はそれなりに強いですが、60％よりは柔らかく感じられ、ストレートでもそれほどきつくは感じません。(飲み慣れていればですが･･･😅）余韻もタンニン感、オーク感、スパイス感、シェリー感、甘みがバランスよく調和し、充実の飲み応えです。

少量加水すると香りがぐっと甘くなります。主張し過ぎないシェリー感を伴うフルーティな甘みがフレッシュ感を増し、オーク感、スパイス感、タンニン感がそれを下支えするイメージ。アルコール感が抑えられる分さらに飲みやすくなり、多くの人に受け入れてもらえそうです。

ロックにしても伸びは十分過ぎるほどよく、あまり強いのはちょっと･･･という方はぜひロックでリベット＋オロロソの他にはない味わいをお楽しみいただければと思います。味わいは全体的に弱まるものの、タンニン感、オーク感、スパイス感、シェリー感、甘みのすべてがしっかりバランスよく感じられる印象です。