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⑪ Old Ezra 7y Barrel Strength　オールドエズラ 7年 バレルストレングス　¥850 / 935

※ オールドエズラは1957年以来の歴史を持つバーボン「エズラブルックス」の長期熟成高級レンジ。2018年にラインナップが改定され、７年、12年、15年とあったものがこの７年バレルストレングス１つになってしまった。1993年以来エズラのブランドを保有するラクスコ社は2018年にラックスロウ蒸留所を稼働させているが、本品は原酒供給を受けて生産されたものと考えられる。コーン78%＋大麦麦芽12%＋ライ麦10%のコーン率高めのマッシュビル。フルーティな甘みを伴うリッチなカラメル感にスパイシーな樽感。58.5％のパワフルさがありながらまろやかなコクも感じられる抜群の飲み応え。

終売となってしまった「オールドエズラ12年」は私も大好きなバーボンのひとつでした。(もちろん「15年」も美味しかったのでしょうが、私は飲んだ記憶がありません(^^;)) そのオールドエズラの名を継承する唯一の製品。熟成年数は短くなってしまいましたが、その代わりバレルストレングスでのボトリングということで、これはこれで楽しみにしていました。

58.5%ながら口当たりは意外にもまろやか。香ばしさとバニラ＋ハチミツ系の甘みが一体となった香味と焦げウッド系のほろ苦い樽感。オールドエズラらしい味わいはしっかり継承している印象を受けます。飲み下すとさすがハイプルーフのパンチのある刺激があり、ペッパー系のスパイス感となって余韻に響きます。甘みに関してはかつての12年の方が強かったかなあ、と思いますが、香味全体が演出する心地よい香ばしさは十分に飲み応えありです。

少量加水すると、バニラ＋ハチミツ系の甘みが香り、味わい、余韻とも感じられやすくなります。度数が下がる分、インパクトは穏やかになりますが、味のバランスはかつての12年にかなり近くなり、私はこちらの方が好みです。12年は50.5％のボトリングでしたが、個人的見解ながら味わいとしてはそれくらいの度数が丁度いい感じなのかもしれません。

ロックにすると、甘みに軽い酸味が感じられるようになり、香ばしさ、軽いビター感と合わせてすっきりと楽しめるバーボンという印象です。せっかくのハイプルーフバーボンなのであまり加水が進まないうちに召し上がるのがオススメかな、という気がします。

あと数年後にはラックスロウ蒸留所製の原酒を使った、また新しいオールドエズラがリリースされるのだろうと思いますが、それもまた楽しみです。