BLOG

⑫ Plantation Fiji 11y Kilchoman Cask　プランテーション フィジー 11年 キルホーマンカスク　¥900 / 990

※ フランス、フェラン社が世界各国から仕入れた原酒に独自の仕上を施すラム「プランテーション」の2020年リリースの限定品。フィジー産ラムをバーボン樽で8年半、フェランのコニャック樽で2年熟成させた後、アイラのキルホーマンのピーテッドモルト樽で半年の計11年３段熟成品。ドライフルーツ系の香味にナッツ系の香ばしさ、そしてアイラのピートスモーク感が加わった複雑かつ贅沢な味わい。49.6％とやや高めの度数ながらまろやかな飲み心地。

ラム＋アイラカスクという組み合わせがどんな効果を生むのか興味を持っていましたが、なるほど非常に複雑で奥行きのある味わいでした。キルホーマンカスク由来と思われるヨード感を伴う薬品系の香りに、味わいには南国フルーツ系の甘み、ほのかな苦みを伴うピートスモーク感とクローブ系のスパイス感。時間経過で南国フルーツ系の非常に魅力的な甘みが前に出る印象。余韻はほろ苦さが優位で、そこにピート感と南国フルーツ系の甘み、タバコのような香味。それぞれの香味が絡み合いながら長く続いていきます。

複雑で面白い味わいを楽しめましたが、こうなると逆にアイラカスクの影響を取っ払ったフィジーラムの味わいも確認してみたくなりました。ピートスモーク感の奥にあった魅力的な甘みもダイレクトで味わってみたいところです。折を見てアイラカスクフィニッシュをかけてないフィジーラムも導入を検討してみます🎵