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④ Yamazaki 12y　山崎 12年　¥2000 / 2200

※ 日本初のウイスキーを生み出したサントリー、山崎蒸留所製ジャパニーズモルト。ホワイトオーク樽、シェリー樽、ミズナラ樽による12年以上熟成の原酒をブレンド。奥行きのある甘み、厚みのある味わいは2003年のISCでの日本初の金賞受賞を皮切りに世界的品評会で多数の賞を受賞。今日のジャパニーズモルト人気の火付け役となった。現在も品薄で入手困難状態が続いている。43％。

近年は街の酒販店で見かけることもほとんどなくなってしまった「山崎12年」。日本を代表するシングルモルトがその日本国内でこんなにも入手困難になってしまったのは残念ですね😢当店としても本来ならレギュラー商品としておいておきたい一品ですが、なかなか適正価格で入荷することができず、今回ようやくお出しすることができました。次いつ入荷できるかも全く見当が付かない状態で、今やすっかり「レア品」です･･･💦

テイスティングはせっかくの機会なのでノンエイジ品（以下NAS）と比較してみました。香りはNASよりもミズナラのオーク香が強く、深みを感じます。その分NASに感じる花系＋桃系のフルーティな甘みは奥に引っ込んでいる印象。共通する香味は確かに感じられ、同じブランドの商品として至極納得がいきます。

口当たりはスムーズ～まろやか。ハチミツ系の華やかな甘みにミズナラ独特の柔らかくコクを感じる樽感が絡みます。樽感はNASより強く、ほのかに渋みを感じさせるようなタンニン感も。NAS同様軽い酸味もあり、飲み口のバランスの良さを作り上げている印象。

後口でも様々な香味がバランスよく調和した余韻。NASとは確かに同系統の味わいですが、よりしっかりした樽感と深みのある甘みが特徴と言えそうです。やはり美味しい、世界に誇れるウイスキーですね😋

一方で飲み比べてみて思ったのは、現行のNASもよくできてるなあ、ということ。「12年」と比較しても明らかに劣る味わいとは思いません。より若い原酒を使いながら、「山崎」のブランドにふさわしい味わいをブレンダーさんが苦心して生み出したのだろうなあ、と思うと頭が下がります。

スコッチとの比較で考えると、「山崎」の特徴はひとことで言うとやはり「ミズナラ感」なのかな、とも思いました。ミズナラ樽が「ジャパニーズオーク」として注目されるようになってきたのも「山崎」が世界的に認知されるようになったことが大きいように思われます。