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★12月の新入荷⑥★Highland Park Cask Strength

2022.12.19

月初めのご案内通り、本日12/19(月)は休業とさせていただきますが、新入荷の紹介が遅れ気味ですのでひとつ進めさせていただきます。

⑥ Highland Park Cask Strength ハイランドパーク カスクストレングス ¥1500 / 1650

※ オークニー島産アイランドモルト。2020年末リリースのオフィシャルとしては初のカスクストレングス(バッチ1)。マスターブレンダー、ゴードン・モーションが選び抜いたアメリカンオークのシェリー樽熟成の原酒を加水なしでボトリング。その複雑なアロマと味わいで、かつて出色の食後酒と言われたハイランドパークの底力を体感できる1本。蜂蜜やオレンジ系の甘みに程よいスモーク感とスパイス感。63.3%の割には滑らかさも感じられる。現在はバッチ3が発売されている。

クルミの上にアイシングをして焼いたケーキのような香ばしく甘い香り。スタンダード品「12年(ヴァイキングオナー)」のピート優位の香りとはかなり印象が異なります。

口当たりはスムーズ。香ばしいオーク感と一体となったコクのある甘みと控えめなピートスモーク感。飲み下すと63%としては穏やかな刺激の後、甘み、ナッツ感を伴う焼き菓子系の香ばしさ、ほろ苦さが一体となったリッチな香味が広がります。アメリカンオークによるものなのか、一般的なシェリー樽由来の香味とは一味違い、フルーツ系の香味というよりは香ばしいカラメル系の香味が優位で、一方でボディにはシェリー樽熟成らしいしっかりしたボディ感が感じられます。

後口にはスパイス感、シェリー感を伴う香ばしい甘み、ナッツ感、軽いタンニン感の芳醇な余韻にハイプルーフによるじわ~っとした刺激が絡みます。ピートスモーク感は意外と穏やかで、それほど主張せず絶妙な隠し味となっているイメージ。非常に美味しいです。

少量加水すると隠れ気味だったピートの主張が驚くほど強くなります。それ自体は好み次第かとも思いますが、味わいのリッチさもやや薄れてしまう印象。63%でも不思議と刺激の穏やかなタイプですし、ストレートの香味バランスがたいへん気に入ったので、個人的にはストレートがお薦めです。

余談ですが、これを飲んでみてスタンダード品の「12年ヴァイキングオナー」(40%)はやっぱり加水し過ぎだと思いました。飲み比べてみても確かに共通する香味があるのに、薄まることでその魅力が完全にぼやけてしまっている印象・・・。生産ボトル数は増えるのでしょうが、ハイランドパークの魅力を伝えられていない気がしてもったいなく思います。次にリニューアルするときには少し度数を上げてボトリングしてくれたらなあ、と思わずにはいられません。

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