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② Mackmyra Motorhead　マックミラ モーターヘッド　¥1300 / 1430

※ スウェディッシュモルト。伝説的ロックバンド、モーターヘッドが結成40周年を記念しスウェーデンのトップウイスキーメーカー、マックミラとコラボした商品。モーターヘッドはイギリスのバンドだが、バンドの中心人物レミー・キルミスター（B&Vo）が大のジャックダニエルファンだったことはよく知られており、おそらくそれ故にバーボン的な風味を求め、バーボンの熟成に使われるアメリカンオークの新樽で５年熟成。その一部をオロロソシェリー樽で6ヵ月追熟しブレンド。ラベルには”Aged in Bourbon Casks”とあるが、これはラベリングを担当したブランズフォーファンズ社の間違いで、限定品だったのでそのままになってしまったものと思われる。2015年夏、バンドのラストアルバム”Bad Magic”とほぼ同時に発売された。レミーは同年末、癌で他界してしまうが、酒を愛した彼が最後に飲んだウイスキーはこれだったかもしれない。40%。

モーターヘッドとのコラボボトルは以前導入したアメリカンウイスキー「アイアンフィスト」もありましたが、今回のはモルトウイスキーです。（リリースはこちらが先でした。）「アイアインフィスト」もそうでしたが、こちらもなかなか個性的な味わいでした。他社のシングルモルトやマックミラの他の製品とは一味違います。

アメリカンオークの新樽で熟成させたモルトウイスキーというと当店のメニューにあるものではアメリカの「ウエストランド アメリカンオーク」などがありますが、これとはなるほど近い味わいを感じます。新樽由来の少し焦げ感を伴うほろ苦さにモルトウイスキーならではのやわらかい甘み。バーボンの甘みとはやはり異なります。一部オロロソ樽を使用したことにより、そこにふんわりとフルーティな香味が加えられている印象です。マックミラの製品らしく、スコッチのようなピート感はありません。2015年時点でウエストランドもリリースされていた(2013年)はずですが、当時アメリカンシングルモルトはまだまだレアな存在でしたので、モーターヘッドのメンバーもこの個性的な味わいを喜んだのではないでしょうか。

欲を言えばけっこうなお値段なことですし、もう少し度数高めで製品化してほしかったところですが、レミーの愛したジャックダニエルも現在は40%ですし、普段からウイスキーをよく飲むというわけではないロックファンにもとっつきやすい仕上がりとは言えそうです。