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⑥ Slipknot No.9 Iowa Whiskey　スリップノット No.9 アイオワウイスキー　¥900 / 990

※ 米国アイオワ州出身の９人組ヘヴィロックバンド、スリップノットが同郷のシダーリッジ蒸留所とコラボし生み出したアメリカンウイスキー。同州産のコーンやライ麦を原料とした３～４年熟成のバーボンとライウイスキーを6:4でブレンド。ブレンド後のグレーンビルはコーン51%＋ライ35%＋モルト14%とのこと。コーンの風味を活かした独特の甘みにライ由来のスパイス感の加わった個性ある味わい。バンドの初期メンバーには#0～#8のナンバリングがあることが知られており、この公式ウイスキーに#9が充てられた。45％。

シダーリッジ蒸留所は禁酒法以来アイオワ州初の蒸留所として2005年に創業。本品の他にももちろん通常のバーボンやライウイスキーも製造していますが、まだ日本には未入荷で、あまり日本では知られていません。実はアイオワ州はアメリカでコーンの生産量が最も多い州だそうで、本品のラベルにどーんとコーンが描かれているのはコーンがアイオワ州の誇りのひとつとなっているからなのかもしれません。また、同所の製品は他のアメリカンウイスキーと比べオーク樽の影響が少なめで、コーンの風味が豊かなよりデリケートなスタイルと言われています。コーンの風味へのこだわりがシダーリッジの目指すスタイルなのかもしれません。本品でもその傾向は感じられ、樽感は控えめで、コーンの甘みを前面に押し出した独特の味わいです。そこにライウイスキーがブレンドされていることでライ特有の香ばしさも感じられます。樽感が控えめということで全体的に質感はライトに感じられますが、これがシダーリッジの個性ととらえればこれはこれで楽しめる味わいではないでしょうか。ぜひ伝統的なバーボンの風味を求めるのではなく、「アイオワウイスキー」として、その個性をお楽しみいただけたらと思います。

実はスリップノットとシダーリッジのコラボボトルは本品の他にもうひとつ「No.9 リザーヴ」という上位品があります。こちらは４～５年熟成品のブレンドで49.5％でのボトリング。49.5％は大いに魅力的なのですが、かなりお高いお値段なので、今回は45％あればまあ、と本品を導入することにしました。