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★2月の新入荷①★Teaninich 11y Beaumes de Venise Finish [Cooper’s Choice]

2023.02.09

今月も新入荷ボトルの紹介をこつこつ書いてみたいと思います。まずはモルトウイスキー8本を順にご紹介していきます。

① Teaninich 11y Beaumes de Venise Finish [Cooper’s Choice] ティーニニック 11年 ボームドヴニーズカスク ¥1850 / 2035

※ ハイランドモルト。比較的ライトなボディのスムーズで上品な佳酒と評価されるティーニニック蒸留所製モルト原酒をアメリカンオーク樽での熟成後、ソーテルヌにも匹敵する甘口の美酒とされる酒精強化ワイン、ボーム・ド・ヴニーズの樽で追熟したボトラーズボトル。マスカットやメロンを思わせるフルーティな甘みにナッツ系の香ばしさやスパイス感が絡む。カスクストレングス54%。300本のみの少量生産品。

私は普段ワインはあまり飲まないので、本品を見つけたときに「ボーム・ド・ヴニーズ」という言葉を初めて聞きました😅調べてみると、ボーム・ド・ヴニーズはフランス、ローヌ地方南部にあり、その地で造られる小粒のマスカットの一種を使用した甘口酒精強化ワインで、甘い果実の香りが豊かで、しっかりとした甘味を持ちながらさっぱりしているのが特徴とされ、ソーテルヌにも匹敵する甘口の美酒、とのこと。

「むむむ、それはフルーティでまろやかなイメージのティーニニックにめちゃめちゃ合いそうではないか」と購入を即決。ティーニニックのオフィシャルは逸品揃いの「花と動物」シリーズのひとつですが、近年同シリーズは高値になってしまい、ボトラーズ品も何か試してみたいと思っていたところでした。

飲んでみた感想です。白花+フレッシュフルーツ系の爽やかな甘みを感じる香り。「花と動物」の「10年」と共通する香りも感じますが、それよりはすっきりした香り立ち。口当たりはスムーズ。フルーティなアロマに54%のペッパリーな刺激。ペッパー感がドライですっきりした印象を与えていて、11年熟成ですが少し若さを感じるイメージです。加水したほうが本品の良さはより出るかも、という感じもしました。余韻が本品の一番の特徴でしょうか。なるほどマスカットを思わせる独特の爽やかでフルーティな甘みがじわじわと強まってきて、長い余韻が楽しめます。

少量加水してみると、ペッパー感が軽減され、「花動」に通ずるまろやかなモルト感が出てくる印象です。ボーム・ド・ヴニーズの風味はやはり余韻に現れる印象で、こちらも余韻のマスカット感は秀逸。やはりちょっと加水したほうが私はお薦めです。ロックにすると酸味が少し強まり、余韻はやや弱まる印象ですが、これも悪くありません。

初めて飲んだボーム・ド・ヴニーズ樽を使ったウイスキーでしたが、なるほどこういう感じですか。個性的な魅力は十分にあると思いました。ちょっとお高い品ではありますが、一度お試しいただけたらと思います。

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