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★2月の新入荷④★Royal Brackla 12y (新ボトル) 46%
2023.02.12
④ Royal Brackla 12y (新ボトル) 46% ロイヤルブラックラ 12年 ¥1300 / 1430
※ ハイランドモルト。1833年、英国王ウィリアム4世によりスコットランド初の王室御用達蒸留所となり、ブレンデッドスコッチを開発したA・アッシャーがブレンド用に選んだモルトのひとつとしたなど、輝かしい歴史を持つロイヤルブラックラ。1998年以降はバカルディ傘下となり、デュワーズの原酒のひとつとなっている。旧ボトルも素晴らしい味わいだったが、2021年に40%から46%へリニューアルされ、2022年11月、待望の日本発売。基本熟成(おそらくバーボンホグスヘッド樽)の後、ファーストフィルオロロソシェリー樽で追熟。桃系のフルーティでコクのある甘みにアーモンドやブラウンシュガー、温かみのあるスパイス感などの香味がさらにリッチに感じられる。
2016年にリリースされた旧ボトルは40%でありながらもフルーティな甘みを中心にしっかりした味わいの感じられる私のお気に入りの1本でした。昨冬くらいから入手が難しくなり、何かあったのかな?とリサーチしてみると本国では2021年にリニューアルされて46%の新ボトルになっていることが判明。近年ではリニューアルされると比較的ライトな方向に変化してしまうウイスキーが多い中、このシフトチェンジはまさに英断。40%でこれだけ美味しいブラックラが46%になったらさぞや美味しいだろう、と日本入荷を心待ちにしていました。それから待つこと約1年、ようやく念願の日本発売!予想通りかなり値上がりはしていましたが飛びつくように購入しました😄
美しい深みのあるアンバー色。旧ボトルよりもかなり濃い色合いになっています。白花+完熟フルーツ系の甘みを感じる香りは旧ボトルと似ていますが、ややシェリー香や樽香が強まっているかな、というところ。香りの華やかさは旧ボトルの方があるかもしれません。
口当たりはスムーズ。滑らかな舌触りで桃や巨峰系のリッチなフルーティさのある甘みに軽い樽由来のほろ苦さ。飲み下すとそこに温かみのあるスパイス感が加わります。やはり46%になったことでさらにコク、深み、飲み応えが増しているイメージで素晴らしいです👍楽しみに待っていた甲斐がありました。
旧ボトルと基本的には同系統の味と言えそうですが、シェリー感がやや強く感じられ、深みを増している印象。逆に旧ボトルはシェリー感が比較的控えめな故にバーボン樽由来と思われる柔らかいバニラ系の甘みを感じやすいため、そちらを好む人がいても不思議はないと思われます。しかし、やはり歓迎すべきリニューアルと言えるでしょう。
少量加水すると、華やかなバニラ系の甘みが増し、旧ボトルの味わいに近付くように思われます。基本的な製法は従来通りで、40%まで薄まると旧ボトルの味わいになるのかな、という感じがしました。
度数を高めれば当然原酒の使用量が増え、生産本数は減ってしまうと考えられますが、まさに「量より質」を取ったと言える今回のリニューアル、心から賛辞を送りたいと思います👏