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⑦ Paul John Edited　ポールジョン エディテッド　¥1000 / 1100

※ 1996年創業、インド西海岸ゴアのジョン蒸留所製インディアンモルト。ノンピートの「ブリリアンス」に対し、本品は15％程度がピーテッド原酒とされるライトピート版。ピートはアイラ島などから輸入されているが、ポールジョンの原料はインド産の六条大麦で、二条大麦仕込みのスコッチとは一味違う質感を持つ。控えめなピート感にコーヒー感やスパイス感の絡む香ばしい味わい。SWSC2017では最高金賞を受賞。46％。

当店でも非常に評判のいいインディアンモルト「アムルット」に続いてほしい「ポールジョン」。当店２品目はライトピートの本品を導入してみました。飲んでみると、アムルットとはまた違う個性が確認できました。

香りはなるほどアイラモルトに通ずる海っぽさのあるピート香。ピートの香りが優位ですが強くはなく、その奥にはブリリアンスでも感じられた明確な酸味を伴う甘みのあるモルト香も感じられます。

味わいは表現の難しい独特の香ばしさとスパイス感に穏やかなピート感。ちょっと砂糖を入れた麦茶のようなあまり主張しない甘みと独特の酸味、ほのかなほろ苦さ。飲み下すとそのほろ苦さが強まり、やや遅れて余韻には甘みも強まってきます。

私見ですが、ポールジョンの特徴はその独特の香ばしさとスパイス感、そして酸味にあるように思われます。これらの香味はブリリアンスとも共通しており、かなり個性を感じます。ピートの風味がのってもスコッチとはやはり確実に一味違う味わいです。

少量加水やロックにすると甘みが前に出て、その特徴的な香ばしさやスパイス感はしっかり残り、バランスのいい味わいです。アムルットもそうなので、加水時の伸びの良さはインディアンモルトのひとつの特徴と言えるのかもしれません。六条大麦ならではの特徴でしょうか。

２品を飲んでみて、明確な個性を感じられたポールジョン。次はカスクストレングスの「ピーテッド」を導入してみたいと思います。