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★2月の新入荷⑩★Sibona Grappa Riserva Botti da Sauternes
2023.02.22
⑩ Sibona Grappa Riserva Botti da Sauternes シボーナ グラッパ ソーテルヌウッド ¥800 / 880
※ イタリア、ピエモンテ州最古の歴史を持つシボーナ蒸留所製グラッパ。主にマスカット種とブラチェット種の搾りかすを蒸留した原酒をステンレスタンクで熟成後、さらにオーク樽で数年熟成。最後に甘口の貴腐ワインの一種であるソーテルヌワイン樽に移しさらに追熟。完熟果実や花を思わせる華やかなアロマにフルーティな甘みとエレガントな樽感を感じるソーテルヌ樽熟成らしい仕上がり。44%。
モルトウイスキーの追熟では、ウイスキーに華やかな甘い香味を付加する印象のソーテルヌワイン樽。グラッパにはどう作用するのか、楽しみにしていました。追熟樽の違いでどのように変化するのか、昨年導入した同じシボーナの「マデイラウッド」(以下MW)と飲み比べながらテイスティングしてみました。
色はゴールデンアンバー。MWとほぼ同じです。香りは華やかでフルーティなグラッパ香はMWと共通ですが、トップノートに爽やかなハチミツ系の甘みを感じます。
口当たりはスムーズ。すっきりした酒質に感じられ、まろやかに感じられるMWとはやや印象が異なります。香り同様、味わいにもトップの華やかさ=ハチミツ系のすっきりした甘みが感じられ、グラッパ特有のブドウの種を思わせる軽い植物系のほろ苦さと調和していい感じです。飲み下すと44%の刺激の後、再度すっきりしたハチミツ+フレッシュフルーツ系の甘みが余韻となって続いていきます。
MWとの比較ですが、ちょっと分かりにくいかもしれませんが音楽に例えると、MWは中音域をブーストしているイメージで、より深みとコクのあるフルーティさを与えている印象なのに対し、本品は高音域をブーストしているイメージで、クリーンですっきりした華やかさを与えている印象です。明らかに異なる特徴が感じられ、おもしろいです。どちらも上手にそれぞれの追熟樽の特徴を活かしていて美味しいと思いますよ。