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２月の新入荷最後の１本はトリニダードのスパイストラムです。

⑭ Ron de Jeremy Spiced Hardcore Edition　ロン デ ジェレミー スパイスト ハードコア　¥650 / 715

※ 大のラム好きというアメリカの伝説的ポルノ男優ロン・ジェレミーが自らのブランドを立ち上げリリースしたスパイストラムのハイプルーフ版。ブレンドはこちらも伝説的なマスターブレンダー、ドン・パンチョ・フェルナンデス氏が担当。トリニダード産ラムをベースにバニラ、シナモン、ナツメグ、カルダモン、コリアンダーなどで香味付け。海外のレビューでは賛否両論があり、好みの分かれるタイプなのかもしれない。47％。

私は残念ながら(？)このロン・ジェレミー氏のポルノスターとしての活躍は知らなかったのですが、米国「アダルトビデオニュースマガジン」誌の「オールタイムトップ50ポルノスター」で1位にランクされ、「ポルノ映画最多出演者」としてギネスブックに掲載されているほどの人物とのこと。

「ロン」は彼の名であると同時にスペイン語で「ラム」を表す言葉で、ブランド名「ロン・デ・ジェレミー」は「ジェレミーのラム」の意味となり、シンプルですがいいネーミングですね。このブランドのラムはけっこう幅広いアイテムがリリースされているようですが、本品は２種類リリースされているスパイストラムのハイプルーフ版（もう一方は38%）です。47％というなかなか高度数のスパイストラムは私は今まで飲んだことがなく、その味わいを楽しみにしていました。

では飲んでみた感想です。色はダークアンバー。ミントチョコを思わせる爽快感がありながらコクのある甘みを感じさせる香り。その他ブラウンシュガー、カラメル、完熟フルーツ、ミックススパイスなどの香りを感じます。

口当たりは至ってスムーズ。シナモンを中心とした複雑なスパイス感に、フレッシュフルーツ系の酸味やカラメル系の甘みが相まって、クラフトコーラを思わせるような味わい。飲み下すと47%の心地よい刺激の後、チリペッパー系のスパイス感とコーラ風味の甘み。加糖を感じさせるしっかりした甘みですが、スパイスが効いていてくどくは感じません。47%という度数も絶妙の印象。たいへん美味しいです。

上記説明に書いた通り、リサーチ段階での海外のレビューでは賛否両論が見受けられましたが、私の見解では素晴らしい完成度のスパイストラムで、「否」を唱える人の気持ちはよく分かりません。スタンダードラムだと思って飲んだらうっかりスパイストラムで、面食らった人の書いたレビューではないのか、と思ってしまいます。しかもハイプルーフにも関わらずお手軽価格。コスパも非常に高い一品だと思います。

以上２月の新入荷ボトルの紹介でした。25日の営業後での紹介完了は私としては上出来ですが、今月は28日までしかないのでやはりけっこうギリギリですね(^^;)。まだ来月の新入荷メニューは出来上がってませんが、３月も「特集」は特に組まず、通常のモルトウイスキーを中心としたラインナップになる予定です。明日26日(日)と27日(月)は休業ですので、しっかり仕上げて３月に臨みたいと思います。