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★3月の新入荷③★Komagatake 2021 Edition

2023.03.09

 

③ Komagatake 2021 Edition 駒ヶ岳 2021エディション ¥1500 /1650

※ 本坊酒造・マルス信州蒸留所製ジャパニーズシングルモルト。同所は1985年の開設。1992年にはウイスキー需要低迷で生産を休止していたが、2011年より再稼働。2018年からシングルモルトとしての「駒ヶ岳」を毎年数量限定でリリースしている。「2021エディション」は、バーボン樽とシェリー樽熟成の原酒を主体にヴァッティング。フルーティな香りと熟した柿のようなやさしい甘みのある味わい。48%。

本坊酒造・マルス蒸留所の製品は当店では「越百(コスモ)」「火樽」に続き3品目となりますが、前2品が同所製モルト原酒とスコッチモルト原酒によるブレンデッドモルトだったのに対し、本品は100%同所製のシングルモルト。2021年に運用開始となった「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」に合致する「ジャパニーズモルトウイスキー」です。近年の様々な要因から輸入洋酒が大幅に値上がりする中、輸送コストのかからない国産ウイスキーは少しはお手頃価格であってほしいところですが、多くの国産モルトがずいぶんとお高い今、やはりこちらもなかなかのお値段です・・・😓。

現状では「駒ヶ岳シングルモルト」はサントリーの「山崎」やニッカの「余市」のようなレギュラー商品ではなく、各リリースごとの限定品で、毎回熟成に使用した樽やブレンドが異なり、味わいも異なる製品となっています。本品はその「2021年エディション」です。

では飲んでみた感想です。色は赤みがかった明るいアンバー。バニラ+花蜜系の華やかな甘みを感じる香り。その背後にうっすらと樽由来と思われるスパイス香。

口当たりはスムーズ。48%としては柔らかく感じられる飲み心地です。バニラの香味を伴う柔らかな甘酸っぱさと樽由来と思われるほろ苦さ。飲み下すとスパイス感と共にほろ苦さがさらに強まります。このほろ苦さがしっかりしたボディ感を醸している感もありますが、個人的にはもう少し控えめな方がバランスがいいように思われます。私は余韻に甘みが感じられるウイスキーが好みなのですが、本品の場合、せっかく魅力的な甘みがあるのにそれが分かりにくくなっているように感じられました。シェリー樽由来の香味はそれほど主張せず、隠し味的に作用しているイメージで、バーボン樽熟成原酒が主体なのかな、という印象です。そのバランス自体はこれはこれでいいのではないでしょうか。上記説明の「柿のようなやさしい甘み」は公式コメントからの引用ですが、私は柿をよく食べますが「柿っぽさ」は正直よく分かりませんでした😅。

少量加水すると、全体的な印象はそれほど変わりませんが、シェリー樽由来の香味とスパイス感が少し前に出るイメージです。やはりほろ苦さが甘みをやや上回る印象は変わりません。

総評としては確かに美味しいウイスキーだと思いますが、そのほろ苦さは飲み手の好み次第というところで、価格帯を考えると私見では「ちょっと惜しい」という評価です。

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