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★3月の新入荷⑥★Arran 10y 新ボトル
2023.03.17
このところちょっと肩と首に痛みがあってPC作業を怠ってしまい新入荷紹介が滞ってしまいました😅3月も半分過ぎてしまいましたのでペースを上げないとですね💦
⑥ Arran 10y 新ボトル アラン 10年 新ボトル ¥900 / 990
※ 1995年に稼働を開始したアラン島ロックランザ蒸留所製アイランドモルト。2020年に新商品の導入と共にボトルデザインが一新されたフラッグシップ品の新ボトル。バーボン樽熟成原酒をメインに、シェリー樽熟成原酒をブレンドした構成は旧ボトルと同じだが、味わいは少し変化した印象。バニラ+フルーティな甘みが印象的な旧ボトルに対し、幾分樽感、スパイス感が強まったように感じられる。どちらも完成度は高く、お好み次第か。旧ボトルもあるので興味のある方は飲み比べもお楽しみいただきたい。46%。
創業時はアラン島唯一の蒸留所としてアイルオブアラン蒸留所という名だったロックランザ蒸留所。2019年に島南部に第2蒸留所としてラッグ蒸留所をオープンさせたことで現在の名に改められました。ラッグ蒸留所では主にピーテッドウイスキーを生産していくと伝えられています。おそらくそのタイミングに合わせて製品のリニューアルが行われたと考えられそうです。
新ボトルが2020年に日本発売された直後、早速他店で1杯いただいてみました。そのときの感想が上記説明に書いた内容で、樽感、スパイス感が少し強まり、甘みはやや控えめになった印象でした。「なるほど、これはこれで」とは思いましたが、どちらかというと旧ボトルが好みと感じられた私は慌てて旧ボトルの確保に走ったものです😅。
それから2年程経ち、今回新ボトルの投入で久しぶりにテイスティングをしてみましたが、ちょっと印象が違います。これなら新ボトルでいいなあ😅。では飲んでみた感想です。
色合いは旧ボトルよりやや濃いゴールデンアンバー。香り立ちは旧ボトルの方が華やか。白花+バニラ系の甘みに共通点は感じられますが、こちらは酸味やウッド由来と思われるスパイス感が強く感じられる香りです。
口当たりはスムーズ。色合いからも旧ラベルよりシェリー樽熟成原酒の割合が高いのか、味わいがリッチでややスパイシー。以前飲んだ時はややドライに感じられましたが、甘みもしっかりあります。甘みの中のバニラ感は新旧共通のイメージですが、フルーティさは種類が異なるイメージ。酸味にも違いがある印象で、旧ボトルのシトラス系とはやや異なり、早摘みの桃やアプリコットを思わせるような酸味で、これが甘みの印象にも影響を与えているように思われます。飲み下すと46%の程よい刺激の後、軽い酸味を伴うフルーティな甘みとほのかにウッディなタンニン感とスパイス感が余韻となって続きます。
出荷時期により多少味わいが違うのか、2年前飲んだ時に甘みが感じられにくい何らかの要因があったのかは分かりませんが、新ボトル、ちゃんと甘みもあり、美味しいです。ただし、やはり旧ボトルとは味わいが少し異なるのは間違いなさそうです。