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⑥ Sakurao Single Malt　桜尾 シングルモルト　¥1100 / 1210

※ ジャパニーズモルト。2018年、広島県廿日市市で稼働開始した桜尾蒸留所が初のコアレンジ製品として2022年６月にリリース。経営するサクラオB&D（2021年に中国醸造から社名変更）は、1938～1989年にウイスキーを製造していた歴史があり、より本格的なウイスキー造りに乗り出した。熟成は３年程度と若いが、詳細非公表ながら４種の樽を使用、フルーティな甘みに程よい渋みや酸味、樽香やスモーク感まで感じられると言う。オールドルーキーの実力や如何に。43％。

３年熟成としてはまろやかな飲み口。全体的にはすっきりした味わいですが、バニラ＋桃系の甘み、シトラス系の酸味、ペッパー系のスパイス感、軽いタンニン感を伴ううっすらとしたスモーク感など様々な香味が感じられ、真摯なウイスキー造りが感じられます。うっすらとしたスモーク感があるのは意外でしたが、調べてみるとスコットランドからノンピートモルト以外に20ppmのピーテッドモルトも輸入して仕込んでいるそうです。まだ発展途上のウイスキーという印象は受けますが、高いポテンシャルを感じさせてくれるコアレンジ第１作だと思います。

4種の樽がどういうものなのかが気になりますが、バーボン樽が中心なのは間違いなさそうです。ほのかにシェリー樽由来と思われる香味もあります。何となく白ワイン樽っぽいイメージも感じましたが分からないですね。「４種の樽」とまで言っておいて何で教えてくれないんですかね😅。

発売当時の定価は￥6600。これは山崎や白州の定価より高い（これらはなかなか定価では買えなくなってしまいましたが）ことになるので、割高感は否めませんが、新興蒸留所の製品がある程度高いのは致し方ないところ。10年後、同じくらいの価格でより熟成の増したシングルモルトを飲ませてもらえることを期待して応援したいです。