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⑥ Armorik Yeun Elez Jobic　アルモリック ユーンエレズ ジョビック　46%　¥1350 / 1485

※ ブルターニュ地方ワレンゲム蒸留所製フレンチモルト。フレンチウイスキーのトップブランド、アルモリックによるピーテッドモルト。「ユーンエレズ（ユン・エレ）」とはアルモリック国立公園内の泥炭の採れる湿地帯の名で、ブルターニュの伝説に度々登場する舞台となっているらしい。「ジョビック」はその伝説のひとつに登場する勇敢な若者の名のようだ。ジョビックは長老派教会の老牧師と協力して幽霊の魂を犬の体に閉じ込める活躍をするらしいのだが、パッケージデザインをよく見ると、なるほど犬やそれを連れて歩くジョビックの姿を見つけることができる。フェノール値は50ppmとかなり高いが、ピートスモーク感はそれほど支配的ではなく、柑橘や桃、焼菓子を思わせるまろやかな甘みを中心に、ペッパー系のスパイス感、ほのかな潮感やカカオ感を伴うオーク感など風味豊か。バーボン樽熟成。46%。

★追記：フレンチモルトの先駆者的存在「アルモリック」の３品目の導入です。ノンピートのバーボン樽熟成「クラシック」、シェリー樽熟成の「シェリーカスク」がどちらも美味しかったので、初めてのピーテッドのアルモリック、楽しみにしていました。同じブルターニュ地方のピーテッドモルト「コルノグ」よりもフェノール値は高く、確かにピート感もしっかりしている印象ではありますが、本品の特徴はそれを凌駕するまろやかな甘みにあるような気がします。その甘みとピート感、スパイス感のバランスがいい感じです。全体的にはすっきりした飲み口で比較的若い原酒構成なのかなと思われますが、適度に丸みのある質感があり尖りは感じません。上記で紹介した伝説に登場する老牧師は「タディック・コズ」という人物らしいのですが、若い本品を「ジョビック」と名付けたということは、いずれ長期熟成版「ユーンエレズ タディック・コズ」がリリースされたりするのでしょうか？これに長熟ならではの深みが加わったウイスキー、う～ん、飲んでみたいですね。でもお高いんだろうな･･･😅。