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★9月の新入荷⑦★Poli Segretario di Stato

2023.09.17

 

⑦ Poli Segretario di Stato ポーリ セグレタリオ ディ スタート 43% ¥1250 / 1375

※ イタリアンモルト。ヴェネト州を代表するグラッパメーカー、ポーリが2021年に初リリースしたシングルモルト。2013年、地元からローマ教皇庁国務長官(セグレタリオディスタート)が指名されたことを記念し開発を開始。試行錯誤の末完成した本品はヨーロピアンオーク樽による5年熟成の後、地元を代表する高級ワイン、アマローネの樽で2年追熟。なめらかな口当たりで、野イチゴなどのベリー系の香味を伴う落ち着いた甘みにナツメグ+ペッパー系の香ばしいオークスパイス感、ほんのりとしたタンニン感を伴うピート感が絡む。43%。

★追記:さすがポーリ、初めてのウイスキーでも質の高いものを造ってきますね~。そしてちゃんと個性の感じられる味わいです。そのフレーバーの核となっているのが独特のベリー系の味わいで、ウイスキーの熟成では初めて使われたというアマローネの樽由来ということになるのでしょう。アマローネはポーリの地元ヴェネト州特産のワインで、陰干ししたブドウを使って仕込まれるという少量生産の高級ワイン。水分の少ないブドウで造られるため、濃厚な味わいだと言います。その名はリキュールでも使われる「アマーロ」と同じ語源で「苦味」を意味し、チョコレートを思わせるような独特の苦みからきているようです。本品ではそれほど苦味が強い印象はありませんが、ほんのりとしたピート感と絡んで落ち着いたトーンのフルーティさを醸しているイメージを感じます。

そのピートについてですが、原料のモルトはピーテッド40%+ノンピート60%とのこと。フェノール値は不明ですが、穏やかなピート感でバランスよく仕上げられています。

少量加水するとフルーティな甘みが強調される印象。元が43%ということで幾分軽くなってしまう嫌いはありますが、フレーバーのバランスはこれも良好です。

地元のスキアヴォンという小さな村からローマ教皇庁国務長官が誕生したことを記念して造られたという本品。ポーリが今後もモルトウイスキーを造っていくのかどうかは分かりませんが、ウイスキーファンとしては第2作も期待してしまいますね。

ここまで7本が今月のモルトウイスキーの紹介でした。この7本は今月開幕したラグビーワールドカップの出場国(または地域)のモルトウイスキーを1本ずつチョイスしました🏉。それぞれの地域に敬意を払うと、なんとなくそれなりにいいボトルを選ばなけらばならないような気がして、今月のモルトはすべて¥1000オーバーの品々になってしまいましたが😅、実際テイスティングしてみてもどれもなかなか魅力ある品だと思います🎵

次回からはモルトウイスキー以外の新入荷ボトルをご紹介していきます。

 

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