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★10月の新入荷⑧★Glen Turner Single Malt 18y

2023.10.21

 

⑧ Glen Turner Single Malt 18y グレンターナー シングルモルト 18年 40% ¥950 / 1045

※ 蒸留所非公表スコッチモルト。グレンターナー社はフランスのラ・マルティニケーズ社の子会社で、1981年以来、お手頃価格のブレンデッドモルトを中心にリリースしてきた。本品は2009年頃リリースされたシングルモルト商品で、蒸留所は非公表ながら、2008年に同社が傘下に収めたスペイサイドのグレンマレイ蒸留所製と思われる。既に終売の希少品だが、コスパが魅力のブランドイメージなので、お手頃価格で18年熟成の深みのある味わいをお楽しみいただきたい。40%。

★追記:現在のグレンターナーのホームページを見てみると、明らかにグレンマレイ蒸留所で撮影された写真が使われていたり、同所の仕込み水水源となっているロッシー川に関する記述があったりと、そうとは書いてありませんがグレンターナーがグレンマレイの原酒を使っていることはほぼ間違いないと思われます。しかし、本品とグレンマレイのフラッグシップ品「12年」との共通点はほとんど感じられませんでした。そこそこ古いボトルなので原酒が同所製ではない可能性もなくはないでしょうが、自社所有蒸留所を差し置いてよそのシングルモルトを出すとも思えないのですが・・・。

原酒がグレンマレイ製だと仮定して、共通点を見出しにくい理由として考えられるのは樽の違い。「グレンマレイ12年」はバーボン樽中心の華やかな甘みのあるライトな香味ですが、本品はその香味からおそらくリフィルのシェリー樽熟成原酒を使っているように思われます。リフィルのシェリー樽由来のくすんだシェリー感や、オールドボトルに時々みられる「ヒネ感」と呼ばれる香味もやや感じられ、このあたりがトップノートの香味がかなり異なって感じられる要因かもしれません。甘みの方向性もやや異なり、華やかさに欠ける分、甘みも控えめに感じられる気がします。一方、18年熟成の長熟感は十分にあり、樽由来のしっかりしたウッド感は紅茶系のほろ苦さを演出、深みのあるボディ感を醸しています。この点でも「グレンマレイ12年」のライトなイメージとは異なります。40%の最低限の度数ですが、薄っぺらい印象も受けません。

それほど劣化しているような印象もなく、それなりに長熟感の楽しめるボトルかと思いますが、想像していたイメージとはちょっと違う印象というのが正直なところでしょうか。グレンマレイのイメージを先入観に持たずに楽しんだ方がいいかもしれません。もし現状の軽いヒネ感が長期保存からきているものだとすれば、空気と触れ合うことで改善されることもあるので、今後変化が出てくる可能性もありますが。

もう少し華やかさや甘みがあったほうが好みだなあ、という方にはやはりグレンマレイ製の原酒を使っているとされている「ハイランドクイーンマジェスティ16年」をちょっとトッピングすることをお薦めします。サービスしますのでお試しください。

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