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★10月の新入荷⑮★Busker Single Pot Still
2023.10.31
やあ~、10月最後の日に何とか今月の新入荷最後の1本の紹介にたどり着きました💦
今月はちょっと各紹介が長文になってしまいましたね😅来月はもう少し効率よくやっていきたいものです。では、最後の1本です。
⑮ Busker Single Pot Still バスカー シングルポットスチル 44.3% ¥700 / 770
※ ロイヤルオーク蒸留所製アイリッシュポットスチルウイスキー。ポットスチルウイスキーはアイリッシュ独特のカテゴリーで、モルトと未発芽の大麦の両方を30%以上使用し、原則3回蒸留で造られる。元々はアイルランドで19世紀に導入された「麦芽(モルト)税」対策として始まった製法で、モルトウイスキーよりもかえって手間のかかる製法だが、独特のコクと質感があり、ひとつのアイリッシュの伝統として現在も生産が続けられている。ロイヤルオーク蒸留所は2016年にウォルシュ蒸留所として創業。2019年に現在の名に変更された。オーナーはアマレットなどで知られるディサローノを傘下に持つイタリアのイルヴァ・サローノ社。3基のポットスチルも同国のフリッリ社製。2020年末にリリースされた同所のブランド「バスカー」は、新興蒸留所製としては抜群のお手頃価格で、そのコスパの高さから日本でも人気になってきている。本品はバーボン樽原酒とシェリー樽原酒をバランス良く使用、華やかな香り立ちに甘味とスパイシーさが調和した味わい。44.3%。
★追記: 現在4種が販売されている「バスカー」ですが、私は本品が最もお気に入りで、最近価格の高騰が続くウイスキー市場にあって、新興蒸留所が1本¥3000ちょっとで本品を出していることに心から称賛を送りたい気持ちです。独特の香ばしさを伴う甘みのある香りから4年程度の熟成とは思えない滑らかさ、渋皮ごと食べた栗のようなほのかなほろ苦さを伴うコクのある甘み、ポットスチルウイスキーならではのまろやかなスパイス感、余韻に現れるペッパー系のスパイス感に至るまで、実によくできたアイリッシュポットスチルだと思います。度数の44.3%というのはナゾな数字ですが、アルコール度数も適切に感じられます。アイリッシュポットスチルは一般にはまだまだ知られていないカテゴリーに思われますが、本品のお手頃な価格はその認知度を高めるのに貢献してくれるのではないか、と期待してしまいます。ブラボー、バスカー!これからも頑張ってちょうだい!
以上、10月の新入荷15本の紹介でした。11月の新入荷メニュー、まだ完成していません😅今日の営業後、頑張ります💦