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④ Blair Athol 2006-2015 [G&M]　ブレアアソール 2006-2015 [G&M]　46%　¥1300 / 1430

※ ハイランドモルト。ブレアアソールのオフィシャルボトルは「花と動物」シリーズの「12年」のみ（43%）。シェリー樽熟成由来の香味とコクのある甘みが魅力の美酒だが、価格が高騰しているため、もう少し手頃な価格で入手できるボトラーズ品を試してみようと本品を購入。老舗ボトラーズ会社ゴードン＆マクファイル（G&M）社によるファーストフィルシェリーバットとリフィルシェリーホグスヘッドによる熟成、2006年蒸留、2015年ボトリングの８～９年熟成品。シェリー樽由来のイチジク系の甘みやクローブ系のスパイス感に柑橘やモルト感。余韻にはアーモンドのニュアンスが感じられる。46%。

★追記: ブレアアソールは当店にはシグナトリーのホグスヘッド樽熟成の「10年」もありますが、「花動12年」に近そうなものを、とシェリー樽熟成の本品に期待を込めました。名品「花動」に匹敵することができるでしょうか。

さて、飲んでみた感想です。カスタード＋花蜜系の甘みを伴う優しいシェリー香は「花動12年」とかなり似ています。ただ、香り立ちは比較するとやや淡いでしょうか。まろやかな舌触りで、香ばしくモルティな甘みと軽いペッパー系のスパイス感。舌の上では「花動」よりはややすっきりした感じですが、飲み下すと46%の程よい刺激の後、主張しすぎない上品なシェリー感と共に香ばしくまろやかな甘みがクレッシェンド的に強まり、わずかなほろ苦さを伴うアーモンド系のナッツ感が加わった秀逸な余韻へと続きます。

「花動12年」と比較すると、基本的には同系統の味わいですが、「花動」の方が43%にも関わらず味わいはややリッチな印象。熟成年数の差もありますが、率直に言うと「花動」には一歩及ばないかなあ、というところ。（あくまで個人的見解です😅。）名品揃いの「花動」の壁はやはり高いですね。しかしこちらもさすが名ボトラーズG&Mの製品、余韻にじんわりと広がっていく香ばしい甘みのクレッシェンドはたいへん魅力的で、十分楽しめる一品だと思います。